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【京都ツウ】不思議な造形の仏像や踊り念仏でお馴染み☆穴場の空也上人開創寺院「空也堂」

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【京都ツウ】不思議な造形の仏像や踊り念仏でお馴染み☆穴場の空也上人開創寺院「空也堂」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は中京区堀川蛸薬師にある、普段は一般公開されていないお寺。口から6体の阿弥陀如来小仏を出す仏像や踊り念仏でお馴染み、空也上人開創のお寺。

摩訶不思議な造形仏像や踊り念仏でお馴染みの空也上人ゆかり

中京区堀川蛸薬師東入る、ちょうど堀川高校の北東側。

ここに天台宗寺院『空也堂』、正式名称・紫雲山光勝寺極楽院(しうんざんこうしょうじごくらくいん)があります。

以前から気になっていたお寺だったので、立ち寄ってみました。

空也堂は文字通り、平安時代中期の僧・空也上人を御本尊とするお寺。

空也上人は日本における浄土教・念仏信仰の先駆者と評価され、観想を伴わず、ひたすら「南無阿弥陀仏」と口で称える称名念仏(口称念仏)、そして踊り念仏を実践したパイオニア。

空也上人と言えば、東山区にある寺院・六波羅蜜寺を開創したことでも知られ、さらには口から小さい六体の阿弥陀如来が飛び出す、他の仏像にはない摩訶不思議な造形がインパクト大の空也上人立像でもお馴染み。六波羅蜜寺に安置​​​​​​​され、拝観可能。

さらに、昨年はJR東海『そうだ 京都、行こう』の企画イベントで、東京駅構内に方言別空也上人パネルが登場し、ネット上でも話題になり、ちょっとした空也上人ブームが巻き起こっていました。

そんな人気の空也上人が、天慶2年(939年)に開創のお寺。
当初、お寺は三条櫛笥にあったため、櫛笥道場とも市中道場とも呼ばれていました。応仁の乱で焼失し、寛永年間に現在地に再建。

空也上人は鐘を叩き念仏を唱えながら全国行脚し、仏教の庶民階層への布教に尽力。さらに橋、道路、井戸の整備や、野にある死骸を火葬して荼毘に付すなど社会事業にも貢献。そのため、空也は『市聖』『阿弥陀聖』と称され、後の一遍をはじめとする布教僧に大きな影響を与えました。

通常は一般拝観できないお寺ですが、毎年11月の第2日曜日は開山忌(空也忌)の法要が営まれ、王服(おうぶく)茶の献茶式、空也僧による歓喜踊躍(かんぎゆやく)念仏と重要無形民俗文化財の六斎(ろくさい)念仏焼香式が奉修され、特別公開されることもあります。ご参考に。

基本情報

名称:空也堂(紫雲山光勝寺極楽院)
場所:京都市中京区蛸薬師通堀川東入亀屋町288
電話:075‐255‐1585

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