三浦半島4市1町 災害に強い地域づくりへ NTT東日本と協定
三浦半島4市1町(逗子市・葉山町・横須賀市・三浦市・鎌倉市)は5月21日、半島地域特有の災害リスクに対応し、半島全体で災害に強い地域づくりを推進することを目的とした防災連携協定をNTT東日本(澁谷(しぶたに)直樹社長)と締結した。NTT東日本本社が広域の自治体と防災協定を結ぶのは初めてのこと。
三浦半島は地形特性から災害発生時に交通網の遮断、土砂災害による孤立などの災害リスクを抱える。こうした点を踏まえ、今回の協定でNTT東日本は「地域通信事業で培った災害対応の知見、映像やドローンなどのデジタル技術、地域密着の現場力を生かし」、【1】広域での情報連携を踏まえた通信の応急対応力の強化【2】広域での災害対応を念頭に置いた防災力の強化支援【3】AIやドローンなど最先端技術を活用した次世代の防災DXの共同研究に取り組む。
逗子市の桐ケ谷覚市長は「発災後72時間の対応が重要だと考えている。そうした中、通信が途絶えることが最大の不安要素。そこをカバーしていただけるのは心強い」と期待を寄せた。
葉山町の山梨崇仁町長は「4市1町で情報交換などしているが、どこに不備があるかなどの客観的判断指標がなかった。今回、行政に対し、アセスメントしてもらえるということで大変ありがたいと思っている」と感謝を述べた。