【信じてほしい】生で食べられるカボチャ『コリンキー』が完全に “キュウリの上位互換” だったんだ … !
先日、鳥取県の道の駅でカボチャが大量に売られていた。私は鳥取出身だが、あまり地元にカボチャのイメージを持っていない。しかし実は鳥取県内にも私のナワバリ外では、カボチャを名産としているエリアがあったらしいのだ。世界は広いなぁ。
中でもオレンジ色のカボチャが大々的に販売されていたので、てっきりハロウィン用かと思ったら全然違った。『コリンキー』なるこのカボチャ、なんと “生食推奨のカボチャ” なのである!
もちろん物理的にはどんなカボチャも「食べようと思えば生で食べられる」ワケですが、そういう屁理屈は一旦置いといて、このコリンキーがオススメすぎたことをご報告しよう。
・好きです、道の駅
コリンキーは細長いやつ、丸っこいやつ、その中間など、なんかいろんな形が存在していた。
たぶんシンプルに個体差だと思われるが、どれもこれも非常にオシャレな造詣をしている。どこか遠い国の原産かと思いきや、日本生まれの品種なのだそうな。
このサイズ感でお値段たったの100円! ほとんどタダみたいなもんである。
なおコリンキーの食べ方について、道の駅では店内ポップを張り出してくださっていたのだが……
最終的に「詳しくはネットで調べて下さい」とまとめられていたところが、真理を突いていて非常に好感が持てた。やっぱ道の駅はこうでなくっちゃ!
・カボチャではない何か
重いコリンキーをバッグにしのばせ、私は東京へと持ち帰った。コリンキーの表皮は、よくある緑色のカボチャほどの硬さはないものの、さりとてフルーツほど柔らかくもない。ある程度は雑に扱って大丈夫そうだ。
カボチャっておいしいんだけど、硬くて切りにくいのが難点ですよね? しかしいざコリンキーに包丁を入れると、メロンくらいのノリでスッ……と切れた。この時点で食べてもいないのに、もうコリンキーを好きになってる自分がいる。そもそも「コリンキー」とかいう名前からして超カワイイ。
全貌を現したコリンキーは、強烈に青々しい “瓜” の匂いを放っていた。あまり考えたことがなかったが、カボチャはレッキとしたウリ科の野菜なのである。
適切な切り方が分からないので、とりあえずタネを取って薄切りに。ジャガイモくらいの軽さでサクサク切れた。初めて食べるコリンキーの味は……
キュウリだった。
・クセになる、マジで
パリパリとした歯ごたえはありつつ、味と匂いは完全にキュウリだったコリンキー。
念のため2個目もいったところ、やはりキュウリだったので生食コリンキーの味は「ほぼキュウリ」と思っていただいて差し支えないかと思う。そうか……お前キュウリだったのか。全然分からなかったよ。
ただしニンジンとダイコンの中間みたいなパリパリ食感は、明らかにキュウリのそれと異なる。つね日頃「キュウリの中心の柔らかい部分がちょっと苦手なんだよね〜」と思っていた私にとって、これは神が与えしキュウリの上位互換に他ならなかった。
市販のサラダに乗せれば高級感5倍増し。うまい。なんぼでもいける。
ちなみに皮もそのままいける。スティック風にしてバリバリいくのもオススメだ。このころになると、私はコリンキーがカボチャであることをスッカリ忘れていた。
あまりにもキュウリなので、たまたま居合わせたサンジュン記者に「これはなんでしょう?」とクイズを出題したところ……
彼はコリンキーを食べもせず、冷めた目つきで「カボチャでしょ?」と言い放った。会話はそこで終了となった。理由は「見た目がカボチャだから」とのこと。目かくしをして行うべきだったか……!
ちなみにコリンキー本体には「ジャムの作り方」を記したシールがわざわざ貼られていたので、農家さん的にはジャムがイチオシなのだと推測される。どこにでも売っているわけではないコリンキーだが、相当イケるので見つけたら即ゲットしてくれ。
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.