大九明子監督最新作|河合優実と伊東蒼が想いを吐露する長尺シーンは、主人公を超え観客へ刺さる
毎週・木曜日の深夜1時30分から北海道・札幌のエフエムノースウェーブで放送されている、矢武企画制作・映画専門ラジオ番組「キャプテン・ポップコーン」の内容をSASARU movieでも配信!
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※この記事では5月1日(木)放送の内容をお届けします。
※公開される映画館名や作品情報は上記日程の放送時点のものになりますのでご留意ください。
【提供】キャプテン・ポップコーン/矢武企画
このコーナーは全国大会で大阪府知事賞を受賞した「やぶやぶ節」がインターネットと平岸直売店で好評販売中のカツオ節の富樫政雄商店・ゆーへいさんに映画館での劇場体験、そしてクジで引けなければ観なかったであろう映画を運命的にマッチングするコーナーです。
映画『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』
思い描いていた大学生活とはほど遠い、冴えない毎日を送る小西。学内唯一の友人・山根や銭湯のバイト仲間・さっちゃんとは、他愛もないことでふざけあう日々。
ある日の授業終わり、お団子頭の桜田の凛々しい姿に目を奪われた。思い切って声をかけると、拍子抜けするほど偶然が重なり急速に意気投合する。会話が尽きない中、「毎日楽しいって思いたい。今日の空が一番好き、って思いたい」と桜田が何気なく口にした言葉が胸に刺さる。その言葉は、奇しくも、半年前に亡くなった大好きな祖母の言葉と同じで、桜田と出会えた喜びにひとり震える。ようやく自分を取り巻く世界を少しだけ愛せそうになった矢先、運命を変える衝撃の出来事が二人を襲う。
お笑いコンビ「ジャルジャル」の福徳秀介が2020年に発表した恋愛小説を映画化。
監督は『勝手にふるえてろ』(17)の大九明子。
出演は萩原利久、河合優実。
思いがけない出会いから始まった、最高純度のラブストーリーです!
ゆーへい:文学的な言い回しが面白い作品だと思いました。"好き"ということを「このき」と言っていたり、"幸せ"のことを「さしせ」と言っていたり、印象に残るセリフが多かったですね。
オムライスだけが普通に書かれた喫茶店のメニューも面白かったですね。黒豆出汁って何かなと思ってたらコーヒーのことだったり。
矢武:細部に工夫がありますよね。
ゆーへい:面白いですよね。小西と花の会話の間や店舗の雰囲気は原作のお笑い芸人のジャルジャルの福徳さんのコントに通じるような心地良いやりとりでした。
矢武:関西大学が舞台になっていて、撮影協力をしていますよね。
ゆーへい:関西大学は行ったことがあります。ストーリーは良い意味で裏切られた映画だなと思いました。
前半部分と後半部分の展開が異なっていて、ストーリーにとても引き込まれました。
小西と花、そして小西のバイト先のさっちゃんとの関係性を劇場で確認してほしいなと思います。
スピッツの「初恋クレイジー」が劇中で登場するのですが、これもきっと皆さん聞きたくなるんじゃないかなと思いました。
タイトルにもある天気や傘が人の感情や状態を表すことを比喩的にうまく使ってたなと思いました。
矢武:それにしても伊藤蒼さんが演じているさっちゃんと河合優実さんが演じている花の長尺のセリフがすごく良かったですね。伊藤蒼さんはメインキャストで唯一、大阪出身ということで関西ネイティブですからね。
ゆーへい:河合優実さんも関西弁が上手だなと思いました。
映画『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』はサツゲキ、ディノスシネマズ苫小牧、イオンシネマ釧路で4月25日(金)から絶賛公開中です!