藤枝MYFC、35歳のベテランMF梶川諒太がいよいよ戦線復帰!須藤監督「潤滑油になってくれる」
藤枝MYFCのMF梶川諒太選手が3月15日のいわきFC戦で今季初出場。鹿児島キャンプ最終日の実戦で右太ももを痛めて約5週間の離脱となりましたが、後半開始から押し込まれる苦しい展開の中でボランチに入り、ボールの受け手となりました。
今季は前線に個性的な選手が多い中、35歳のプレーメーカーの役割は「いろいろなエリアに顔を出し、一人一人の特長を引き出すこと」。須藤監督も「ボールを触ってリズムを生み出す選手。チームが動かなくなった時の潤滑油になってくれると思う」と期待するベテランがいよいよ戦線復帰です。
MF梶川諒太「チャンスが来たな」
ー今季初出場。後半開始から押し込まれる中、流れを変えてほしい場面での投入となった。
前半はボールを持てていましたが、後半は相手も負けていたので割り切って、前半はプレスにきていなかったチディ(GK北村)にも来るようになりました。
セカンドボールを拾われて押し込まれる展開だったので、何とかボールを引き出せる立ち位置を取りました。しっかりポジションを取らないと昨年あったような二次攻撃、三次攻撃を受ける展開になってしまうので、自分ができることとしてとにかく顔を出しつつ、割り切るところは割り切ることを意識してやりました。
ープレー感覚は。
5週間くらい休んでいましたが、変な感覚はなかったです。ただ、まだまだ上げなければいけないことはあります。真ん中にボールを付けようとして危ないシーンもありました。そこは絶対になくさないといけないです。
終了後にチームで話しましたが、全体としてもっと相手を剥がすことをやらないと、蹴るサッカーが得意なチームではないのでキツくなります。課題はありますが、勝ちながら課題に取り組めるのはすごく良かったです。
ーボールを受ける回数がすごく多かった。
それが自分の持ち味です。とにかくいろいろなところに顔を出し続けて味方が安心できるようにと。なんとなく背後に蹴ってしまうようになるとしんどいので、うまく中継点になりながら、前線が前を向いてゴールできるような流れにする必要があります。
ー浅倉選手がアンデルソン選手とのワンツーで抜けたシーンも起点になった。イメージは共有できていた。
彼らの特長は分かっていますし、早めにパスを出してあげたらそこから持ち味が出る選手なので、自分はそこに出して、次に動いてと考えていました。少し面白い形が出たのかなと思います。
ーこれから自身のコンディションも上がってくると思うが。
ポジション争いはかなり激しいです。前節スタメンだった選手が、メンバー外になったり、ベンチに入っていなかった選手がいきなり出たりというのが藤枝。そこで負けたくないですし、誰もがスタメンで出たいと思っています。
自分もそこを目指しながら役割は忘れず、途中出場なら何をしなければいけないかを考えながら、チームがJ1昇格するために何ができるかを考えながら周りの選手と成長していきたいと思います。
ー交代のタイミングは予想より早かった?
痛めていた選手がいたので、ハーフタイムで後半10分くらいからとも言われていました。自分としても少し長く出たいと思っていたので、チャンスが来たなと入りました。
後半開始から出番がいつ来てもいいようにアップで上げていました。そういう展開になりそうだなというのもあったので早め早めを意識していました。
ー後半はカウンターも機能した。
浅倉選手、アンデルソン選手とも前への推進力を出せる選手なので行けるところは行こうと。ただ、そればかりになると疲弊してしまうので、抑えるところは抑えてと話していました。