藤枝MYFCの須藤大輔監督、開幕2戦ノーゴールに「はらわた煮えくり返る思い」「あってはならない」会見コメント
藤枝MYFCは2月23日、J3から昇格したFC今治とアウェーで対戦しスコアレスドローに終わりました。
開始直後にビッグチャンスが訪れるなど多くの決定機を生み出し、後半は相手が1人退場して数的有利になりましたが、決めきれずに2戦連続ノーゴール。好連係こそ見せましたが、「超・超・超攻撃的エンターテインメントサッカー」の本領発揮とはなりませんでした。
須藤大輔監督も「我々のサッカーでこんなことは認めたくないですし、あってはいけません」と厳しい表情。3月1日にホームで迎えるブラウブリッツ秋田戦で今季初白星とクラブのJ2通算100ゴールを誓います。
須藤大輔監督・会見コメント
ー試合の振り返りを。
2試合ゼロ(無得点)ということで足りないものがたくさんありました。今治の守備はソリッドで体を張って守ってきて、気迫を感じました。我々に気迫がなかったわけではありませんが、相手の方が上回っていたのかなと思います。
守備にベクトルが向いている相手を崩すのはなかなか難しいですけど、エリア内でもっと自分たちのほうにボールが転がるような展開にしていくことが必要だったと思います。エリア内に入っていく回数も少なかったのかなと。人数はいるけどボールが入らない場面があったので、しっかり精査していきたいと思います。
「超・超・超攻撃的エンターテインメントサッカー」を掲げているのにゼロというのは、はらわたが煮えくり返る思いです。それをチーム全体で共有して、次の秋田戦に向かいたいと思います。
ーチャンスはあったが、シュートが枠に飛ばずセカンドチャンスも生まれない状況だった。
「いつか入るだろう」という雰囲気を少し感じています。枠に飛ばないシュートは100本打っても入らない。そこは開幕戦から含めて高めていかなければいけない問題だと思います。ただ、個人には頼っていないので、回数をどんどん増やしていくこと、得点確率が上がるようにエリア内にもっとボールを運ぶ作業をやっていきたいと思います。
ー開幕戦で失点したカウンターはしっかり対応した。
我々の失点の二大テーマであるカウンター対応とビルドアップミスの部分はしっかりコントロールできていたのかなと。ヴィニシウス、タンキという強烈な2枚が前線に残っていて、そこの管理は怖いですけど、数的同数のような形で守り切れたのかなと思います。
相手が10人になってからはよりカウンターにフォーカスしてきて、割り切って前線に2枚残してきたのですごくやりがいのある、面白い戦いの中でもコントロールできました。ただ、我々は数的有利なのでもっと人数を掛けて高い位置でボールを取らないといけなかったのは反省材料です。
ー11対11でも流れをつかんでいた。10人になってやりにくかった?
非常にやりにくかったですね。やはり10人になると、相手は1.1人分の力を出してくるので。我々も1.1人分を出せば「プラス1」が生まれるんですけど、そこは弱かったと思います。
ボールの動かし方もありますが、やはり「プラス1」を作り上げられなかったのが今の思いです。だからこそ、我々が10人になった時のいいヒントを得られたと思うのでプラスにとらえて秋田戦に向かいたいです。
ー10人になった今治は5−2−2と特殊な形を敷いてきた。
2トップ、2ボランチのような形で、ボランチは1人で二役も三役もやっていました。その脇に進入していければ、5バックの1人が引き出せれば良かったのかなと思いますが、そこでも相手は2枚がスライドして対応して(5バックからは)来なかったですね。
エリア内でスペースはないですけど1メートル、2メートルでも一瞬の裏を使ったりしなければ崩せません。そこのトレーニングを今後もしていきたいと思います。