【は?】香港ミシュランに4年連続で掲載された店が高田馬場にあると聞いたので行ってみたら…メニュー写真に戸惑いまくった
「メニュー写真が違う」と言われたら、出てきた料理と写真が全然違ったんだろうと思う人が多いだろう。実際、そのケースはめちゃくちゃ多い。なんなら、料理写真と実物が全く一緒の方が珍しいかもしれない。
しかし、先日訪れた店は今までと全く異なるパターンだった。というのも、メニュー写真と実際の料理が違うのではなく、そもそもメニュー写真同士で全然違うのだ。一体どっちの料理が出てくるのか? 確かめたくなって注文したら……
・香港ミシュランの実績
問題のお店は「牛腩麺館 新仙」といい、なんでも香港ミシュランに4年連続で掲載された実績があるらしい。ミシュランガイドが世界のあらゆるところを網羅していることは何となく知っているが、香港版に掲載される店ってどんな感じなんだろう?
全く想像がつかない。とにかくお店自体は高田馬場にあるとのことなので、ランチタイムに行ってみることに。
中に入ると、香港ミシュランに4年連続で掲載されたことを誇るポスターが堂々と掲げられていた。
なるほど。お店の中は清潔で、ミシュランから高評価なのもわからなくもない……と思いながら着席。
メニューを見ると、こんな感じ。
他にもまだあるとはいえ、ランチタイムは定食かラーメンがメインってところだろうか? とはいえ、よくよく見ると日本のラーメンとはかなり違う。
生野菜っぽいのがドンと乗っていることに加え、お肉もステーキみたいに分厚そう。逆に言うと、日本人の味覚に全然寄せていないということなのだろうか?
それはそれで興味があるので、今回はラーメンに決定。よし、オーダーするかと思ったら……。
そうか、QRコードから読み込んで注文するタイプね。最近の中華系はこの注文スタイルが多いな〜と思いながら読み込む。すると……
は?
さっきのメニュー写真と全然違うじゃん!
同じラーメンで価格も同じ(税込1540円)なのに、スマホ版はチンゲンサイっぽいものが乗っていて、さらにお肉はチャーシューっぽい。スープの色合いだって違う。
さらにすごいのは醤油味のラーメン(税込1540円)だ。
こちらのスマホ版メニューでは、同じ価格なのになんとご飯や小鉢も付いている。ラインナップからして違うじゃねえか!
まだ注文前の段階なのに「全然違うだろ」ってなるのは一体どういうことなのか? っていうか、どっちが出てくるんだよ!!
・醤油味のラーメンを注文
本来ならば店員さん聞けばいいのだろうが、今回はそのギャンブル性も楽しむことにして「醤油味のラーメン」を注文。果たして何が出てくるのか? と思いながら待つこと数分。テーブルに置かれたのが、こちらである。
やや紙のメニューの方に近いかな? という気がするが、完全に同じではない。
口に入れてみると、日本の醤油ラーメンとは丸っきり違う。全体的にまろやかなのだが、その中で八角の主張をはっきりと感じる。一方で、醤油っぽさはほぼ感じない。そして何より、大量に乗っているお肉がホロホロで美味い。
正直なところ私としては日本のラーメンの方が自分の味覚に合うと思ったが、逆に言うとそれだけ本場感が強いと言えるのではないか?
・食事とは
ちなみに、スマホ版のメニュー写真にはライス等が付いていたが、実際はなし。ただこれは詐欺ではなく、色々とアバウトすぎるがゆえだろう。悪意は全く感じない。それどことろか、豪快に盛られた肉などからはサービス精神が伝わってくる。
だからだろうか、メニュー写真同士が違っても段々気にならなくなってきた。なんなら、食事のときにいちいち細かいことを気にしなくてもいいだろ……と教えられたかのような気持ちにさえなってくる。実に不思議なラーメン体験であった。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 牛腩麺館 新仙
住所 東京都新宿区高田馬場4-11-10鈴木カメラビル 1F
時間 11:00~22:00
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.