川崎市 自治功労賞に白倉さん 南菅生会長 防災などけん引
南菅生自治会の白倉栄志朗会長(77)が、地域福祉の増進や住民自治の振興発展に貢献した町内会・自治会などを表彰する今年度の「川崎市自治功労賞受賞者」に、区内で唯一選出された。今日7日、市総合自治会館で贈呈式が行われる。
白倉会長は、2012年度から会長を務めている。「地域からの要請を受けて引き受けた。それまでの活動は継続しながら、皆さんと相談して新たな活動に取り組んできた」と13年を振り返る。
具体的には、近隣自治会と連携した防災訓練や防犯パトロールを含む地域見守り活動、公園体操や自治会カフェなど、「防災」「防犯」「福祉」に重点を置いて活動。ゆりかご通りの速度制限規制や「お買い物バス」の運行実現など、自治会の枠を超えた取り組みもけん引した。さらに、向丘地区連合自治会の副会長として、市長に対する要望書や提言などのとりまとめ役も担ってきた。こうした功績が評価されての受賞となった。
白倉さんは「経験を重ねるうちに自治会の役割や存在意義の大きさを再認識した」とし、「自治会は顔の見えるつながりが大切で、個人ではできないことを助け合っている。特に大震災に備えた防災力の向上は重要だ」と意義を語った。