身近な食品トレーから環境に関心を、一号舘が桑名市の小学校に図書を寄贈
三重県北勢地域を中心にスーパーマーケットを展開する株式会社一号舘(本社・四日市市)が5月22日、桑名市の小学校(28校)に図書「学研まんがでよくわかるシリーズ『食品トレーのひみつ』」を寄贈した。同社は店舗を展開しているすべての自治体に寄贈したいと考えており、桑名市が最初の贈呈先になった。図書を活用した出前授業も要望に応じて行うという。
この本は、子どもたちがふだん目にする食品トレーの役割やリサイクルの仕組みなどを紹介している。食品トレーが持つ食品を守る機能や製造での工夫を知り、リサイクルから広く環境問題についても考えるきっかけにしてもらおうとのねらいという。
この日、一号舘の佐藤洋一郎社長らが桑名市役所に加藤眞毅教育長を訪ね、本を贈呈した。佐藤社長は、今回の図書が①身近なものから地球規模の課題を感じ取り、持続可能な社会の実現へ関心をもつ②食品トレーを回収し再資源化する技術に触れることで科学的な視点や探究心を刺激できる③身近な題材から社会や環境とのつながりを発見し、楽しみながら主体的に考える力を養える、などの効果をもたらすことへの期待を述べた。
一号舘は店舗での食品トレー回収にも取り組んでいるが、交流のある食品トレーの製造大手の株式会社エフピコ(本社・広島県福山市)から今回の図書について紹介されたという。エフピコは、東京に本社があるDIC株式会社(旧大日本インキ化学工業株式会社)の四日市工場との連携で、着色された食品トレーを無色化してリサイクルする試みを進めようとしており、一号舘としても、この機会に、スーパーマーケットではおなじみの食品トレーから子どもたちの視野を広げてもらう図書の寄贈を企画したという。