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日本のK-POPファン 83%「韓国事務所、もっと努力してほしい」と回答‥主な理由とは

Danmee

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世界的な人気音楽ジャンルとして定着した韓国大衆音楽の総称「K-POP」。その人気ぶりと勢いは日本でも凄まじい。

隣国の大衆音楽として身近に感じる音楽ファンも少なくないが、とはいえ、海外アーティストである事は間違いないのである。

そのため、日本のK-POPファンは「せいぜい海外ファン」と位置付けされ、その声は本国の所属事務所に届きにくいのも事実。Danmee編集部では、日本ファンの本音を知り、それを成文し共有したいという思いで様々なアンケートを実施している。

今回は、9月24日に実施したアンケート【K-POPアンケート】推しの韓国事務所「信頼できる」OR「もっと努力してほしい」の結果を伝えるとともに、理由などを考察してみたい。

回答者の83%「韓国事務所、もっと努力してほしい」

9月24日~10月2日にDanmeeで行った2択アンケートには、全150人のK-POPファンが回答。

その結果は、

・「もっと努力してほしい」:125票(83.3%)
・「信頼できる」:25票(16.7%)

と、「もっと努力してほしい」という回答が大半を占めている。

ある程度の予想はついていたものの、圧倒的な差が付けられた原因とは一体‥。日本のK-POPファンが、K-POPアーティストの事務所に奮起を促す理由を考察してみたい。

個人活動に重きを置く事務所の戦略への不満

K-POPアイドルを応援するファンは活発に意見交換を行うSNSを調査してみると、「個人活動に重きをおく」「グループ活動に積極的ではない」という声が多く見受けられる。

近年、世界的な韓国ドラマブームに乗り、韓国のドラマ制作会社が人気アイドルの先を争うかのように人気アイドルを起用。いわば“演技ドル”の急増は、所属事務所の戦略までをも大きく左右してしまうようだ。

ドラマ撮影のため、長時間スケジュールを空けておかざるを得なくなったメンバーの境遇を優先し、グループ活動を見送る事態も続出しているという。

グループとして華やかにステージに立つ姿を見届けたいファンとしては、個人がグループに勝る現状を見ていられないのである。

事務所の管理体制への不満

アーティストの私生活のトラブルに対する所属事務所の対応も時折、問題視される。

大概10代半ばに練習生として入社し、10代後半と20代を“アイドル”として生きる彼・彼女たちは、一社会人として未熟なところが多く、所属事務所の徹底したサポートは不可欠である。

しかし、そういった支援や努力がまったく見えないと憤慨するファンも多いようだ。

また最近は、健康やメンタル管理でも不十分な対応をしており、年々アーティストの活動休止が相次いでいる。

他にも、異性関係や飲酒問題、性犯罪など、ファンを憂うつにするトラブルが日々報じられている。

新たな不安‥所属事務所の経営リスク

上述したファンが抱える不満の原因は、今に始まった事ではない。これらに加え、新たに浮上したのが、所属事務所の“経営リスク”であるようだ。

年々大きな成長を遂げるK-POP市場には、韓国国内外から巨大資本が集まっており、所属事務所自体も巨大化している。そのため、会社の経営権を巡る関係が多様化・複雑化している。

その余波により「アーティストの安定的な活動の場を失うのでは」といった不安も広まっているようだ。

また、グループ会社と子会社との間で経営の方向性を巡る対立や争いも頻繁に起きている。とある人気女性アイドルグループは、露骨にグループ会社を批判するかのような発言をし、波紋を呼んだ。

この事態を見守るファンとしては、所属事務所を抱える“経営リスク”も大きな不安要素になっているという。

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所属事務所が、K-POPアーティストを“当社のヒット商品”という認識に終止符を打たない限り、“世界一K-POP消費国”日本のファンの憤りと不安は終わらないだろう。

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