公園事業を牽引している国営海の中道海浜公園。福岡パーティチャリの運行開始!
全国の公園事業を牽引する存在・国営海の中道海浜公園で、新たなレクリエーションがこの秋はじまりました!ペダルを漕いで動かす9人乗りの乗り物、その名も「福岡パーティチャリ」。期間限定の運行なので、この機会をお見逃しなく!
国営海の中道海浜公園とは?
「国営海の中道海浜公園」公式サイトより
海の中道海浜公園は、海の中道固有の⽩砂⻘松の⾃然環境の保全、北部九州における広域的レクリエーションの拠点の創出などを⽬的とした国営公園です。
昭和56年に開園し、約540haの緑豊かで広⼤な空間を最⼤限に活⽤した多様なレクリエーションを提供するため、国だけでなく、公園の運営維持管理業務の受託者、⽔族館(マリンワールド海の中道)やホテル(ザ・ルイガンズ.)等を運営するPFI事業者など、多様な主体が連携して公園の魅⼒を⾼めていることが特徴です。
今後の課題と将来像
近年では、少⼦⾼齢化、⼈⼝減少の進⾏やライフスタイルの多様化など、様々な社会情勢の変化が⽣じており、これらの社会情勢やニーズの変化等に柔軟に対応しつつ、公園の魅⼒を維持・継承していくことが必要とされています。
そのため、海の中道海浜公園では、概ね10年後(2030年頃)に実現を⽬指す将来像として以下の4つを掲げ、これらの実現に向けて、園内の全ての者が⼀体となって取り組みを進めていっています。
将来像1「オールうみなか」で⼈とまちに活⼒を⽣み出し続ける公園
将来像2海の中道の歴史、⾃然を後世に継承し、活かす公園
将来像3⼼豊かで健康的なライフスタイルを⽀える公園
将来像4多様な⼈の多様な学び、活躍を⽀える公園
「INN THE PARK 福岡」公式サイトより
取り組みのひとつとして、海の中道海浜公園、「パーク・ツーリズム」をテーマにした滞在型レクリエーション拠点「INN THE PARK 福岡」が2022年3月15日に開業。
「INN THE PARK 福岡」公式サイトより
オリジナルデザインの「球体テント」をはじめ、4タイプの客室が用意されているほか、BBQや博多湾を一望できる、銭湯を模したお風呂など、日帰りの方でも利用できる施設も備えられています。
そして今秋、海の中道海浜公園にて新たなレクリエーションが楽しめるようになりました。
新感覚の乗り物「福岡パーティチャリ」を期間限定で運行
「パーティチャリ」とは、ペダルを漕いで動かす9人乗りの乗り物。
オランダのビアバイクを参考に制作され、6人が漕ぎ、運転手1人がハンドルを操作し、早歩き程度の速さで走行します。
カウンターで飲食しながら初対面の方とも気軽にコミュニケーションできる、屋台のような魅力があります。
現在、公道走行は認可前のため、乗ることができるのは海の中道海浜公園限定で、貴重な体験です。
◆福岡パーティチャリ
運営:博多人力屋
運行日:運行中~10/27(日)の土日祝。※平日は不定期運行
時間:10時~17時(最終受付16時)
場所:花時計周辺(一定のコースを走行)
金額:大人1000円、小人500円
サイズ:全長約4m×幅約2m×高さ約2.6m
▼運行の詳細はウェブサイトをチェック
https://www.instagram.com/jinrikiya/
パーティチャリを制作した「博多人力屋」の代表。神谷さんに、パーティチャリについてうかがってみました。
Q.「パーティチャリ」というユニークなネーミングににはどんな思いが込められているのでしょうか。
博多人力車代表・神谷さん
この乗り物の発祥はオランダで、ヨーロッパやアメリカでは「ビアバイク」の名称で街中を走行してます。
本来はカウンターでビールを飲みながら移動できる車として開発されました。
この車にヒントを得た日本の会社が、海外製車両の構造を研究して数年がかりで完成させたのが今回の車両です。製造元メーカーはビールに限定せず、より広い用途に活用できるよう「パーティバイク」とネーミングしました。
が、バイクだと本来の自転車の意味合いが薄れ、日本人にはわかりにくい。日本国内に広く普及しつつあるシェア自転車「チャリチャリ」とくっつけて「パーティチャリ」とネーミングした次第です。
内輪での略称「パリチャリ」だと4文字表現でき、流行りものに乗っかれるかなぁという希望も込められてます。
Q.「パーティチャリ」の開発にいたった経緯について教えてください。
博多人力車代表・神谷さん
現実的な話ですが、祖業の人力車は一台に大人2名しか乗れず、数名の団体で来訪されると、スタッフ2名以上が必要で、対応が難しいこともありました。
また、新型コロナウイルスの影響によって、人力車業務は大打撃を受けました。特に従来収益の柱だった婚礼部門が壊滅的な打撃を受け、市場そのものが大幅に消失。もうコロナ前に戻ることは考えにくく新プロジェクトを考えていました。
そんなとき、日経新聞に横浜ビアバイクの記事が掲載されたのをたまたま発見。さらに、10年くらい前にハワイで走行している映像をテレビで見たことがあるのを思い出し、「これだ!」と、一念発起。
国産の車両という点にも大きく心を動かされ、開発にいたりました。
結果、こちらの車両ハンドルキーパー以外に8名まで乗車可能で効率がよく、お客様自身も動力を提供して下さるのでスタッフが最少限で済むのも魅力的な車両が誕生しました。
お出かけシーズンの今、ぜひ秋の気持ちいい風を感じに、海の中道海浜公園に出かけてみてはいかがでしょう。