「ながらスマホ」や酒気帯び 自転車運転で罰則強化
自転車での「ながら運転」の罰則が強化されるなどした改正道路交通法が11月1日から施行された。横須賀・三浦地区は自転車の利用者が少なく事故発生率も比較的低いものの、全国では2021年から増加傾向。「自分と他者の命を守るため、今一度安全に意識を」と各警察署は注意を呼び掛ける。
自転車運転中の通話やスマホ画面を注視する「ながら運転」について、今改正では全国一律の「6カ月以内の懲役または10万円以下の罰金」に統一。酒気帯び運転についても、運転者に「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」が科されるほか、自転車運転者に酒類を提供することなども罰則の対象となった。
改正に際し横須賀警察署では10月30日に市と合同で啓発の声掛け運動を実施。外国人に向けた英語対応のチラシも作成し改正の周知を図った。「目的は検挙ではなく事故の減少。学校や企業に向けた安全講習を積極的に取り組んでいきたい」と交通課長は話す。
三崎警察署の担当署員は自動車やバイクでのながらスマホについても注意を呼び掛ける。近年はスマホをナビ代わりに利用する運転者が増えたことをふまえ、「数秒のよそ見で何十メートルの注意がおろそかになる。運転を見直す機会に」と注意喚起している。