犬に『依存しすぎてしまう人』の特徴5選 愛犬にハマりすぎている飼い主がしがちな行動とは?
犬に依存しすぎるとどのようなリスクが懸念されるのか
近年、犬を愛しすぎるあまり、犬への愛情の注ぎ方や接し方が歪んでしまう『愛犬依存』に陥る人が増えています。名前の通り、愛犬に依存し過ぎてしまい、さまざまな場面で支障が出てしまう状態です。
犬を愛すことは良いことですが、犬に依存しすぎてしまうと以下のようなリスクが懸念されます。
✔愛犬優先の生活になり自分の生活が疎かになる
✔他者との関係性が希薄になる
✔愛犬が亡くなった後のペットロスが重症化する
✔愛犬が構われすぎによってストレスを溜め込む
✔愛犬が分離不安を発症して精神不安に陥る
自分の生活に支障が出るだけでなく、愛犬の精神面にも悪影響を及ぼす恐れがあるので注意が必要です。
犬に『依存しすぎてしまう人』の特徴5選
では、犬に依存しすぎてしまう人は、どのような特徴が見られるのでしょうか。犬に依存しすぎている人によく見られる行動の変化を紹介します。
1.留守番させられず家から出る頻度が極端に減る
愛犬に依存するあまり、「留守番させるのはかわいそうだから」と以前に比べて家から出る頻度が極端に減ってしまう飼い主がいます。
しかし、一般的な勤務時間程度ならば、犬は少しずつ慣れさせることで問題なく留守番できるようになります。自分が愛犬に依存するあまり外出しなくなると、人間関係の希薄化や社会的信用の失墜などに繋がりかねません。
2.自分の生活費を削って愛犬にかける費用を増額する
犬を飼うにあたり自分の生活スタイルを見直して、愛犬に費用をかける部分は当然ながら出てきます。しかし、必要以上に自分の生活費を削り愛犬の衣類代や娯楽代、高価なおやつ代などに使うことは少々危険です。
許容範囲内ならば問題ありませんが、自分の食費や日用品、娯楽費を無理してでも削っている場合は依存度が高く、生活に支障を出している可能性が懸念されます。
3.何をしていても頭の中で愛犬のことを考えている
仕事中も友人と会っている最中も常に愛犬のことが頭から離れないという状態は、愛犬依存に陥っているサインです。
常に愛犬が中心の生活を送ってしまっているために、自分の生活に集中できなくなっています。仕事でミスが増えたり友達との関係性が悪化したりする前に、まずは自分の生活を大切にしましょう。
4.愛犬と過ごす以外の楽しみを見つけられない
愛犬と過ごすことが楽しいという気持ちは、飼い主としてとても素晴らしいことです。しかし、楽しいと思える時間が愛犬と過ごす時間だけというのは、少々考え直したほうがよいでしょう。
愛犬と過ごす時間に依存しすぎるあまり、愛犬が先立ってしまった後が非常に心配です。愛犬が生きているうちに最大限の愛情を注ぐことも大切ですが、『自分の時間』も忘れないようにしましょう。
5.過保護なまでに手助けやお世話しようとする
犬に依存しすぎてしまう人の特徴として、愛犬に過保護になりすぎるという特徴も共通しています。例えば、健康なのにドッグカートに乗せて散歩していたり、愛犬の要求すべてに応えようとしたり…心当たりはありませんか。
過保護なまでに手助けやお世話をしてしまうと、愛犬の自立心や好奇心を奪ってしまい、愛犬自身も飼い主に依存してしまいます。分離不安の原因になったり、わがままがエスカレートしたりするので気をつけましょう。
愛犬に依存しすぎないために意識すべきこと
愛犬に依存しすぎないためには、以下の生活における考え方を参考にしてみてください。
✔飼い主の基本の生活を中心に愛犬へ愛情を注ぐ
✔一緒に過ごしている時でもお互いの時間を意識して作る
✔愛犬と離れて取り組める趣味を持つ
✔自分の行動が本当に愛犬のためになっているのか考える
愛犬を大切に思うことは素晴らしいことですが、飼い主の生活があってこそ愛犬との幸せな生活が成り立ちます。まずは自分の生活を中心に考え、その上で愛犬との接し方や過ごし方、愛情の注ぎ方を考えてみましょう。
まとめ
犬に依存しすぎてしまう人は、自分の生活よりも愛犬の生活を優先にしがちです。しかし、飼い主の生活が整っていなければ、愛犬も精神的に不安定になってしまいます。まずは自分の生活を大切に、その上で愛犬に愛情を注いであげましょう。
(獣医師監修:寺脇寛子)