15年分の感謝を込めて。『仏蘭西料理 La Terrasse(ラ・テラス)』(奈良市)で業態変更前の感謝イベント開催中!
15年分の感謝を込めて。『仏蘭西料理 La Terrasse(ラ・テラス)』(奈良市)で業態変更前の感謝イベント開催中!
2005年にオープンし、若草山の麓という特別なロケーションでこれまで多くのゲストの舌と心をもてなしてきた『仏蘭西料理 La Terrasse(ラ・テラス)』。
そんな同店で2010年からシェフを務めてきた高田和明シェフが、2025年7月から大阪・淀屋橋にオープンする新店に異動となる。
それに伴って『 La Terrasse』自体も6月末でいったんクローズ、新業態の準備に移行するという。
高田シェフのお料理を現在の『 La Terrasse』で味わうことができるのは6月27日まで。
さらに6月27日までに来店する全てのゲストを対象に、過去に提供した料理の中で人気だったお料理を一皿サービスしてつけてくれるというので、筆者は矢も楯もたまらず、『 La Terrasse』へ急行した。
高田和明シェフ
大阪の人気店で腕を磨いたのち、2004年に『 La Terrasse』を運営するディライト株式会社に入社。
2010年にその実力を買われ、『 La Terrasse』の料理長に就任した。
奈良の四季折々の美しさが映し込まれたような料理の数々で、県内外から集う多くのグルマンたちの支持を集めてきた高田シェフ。
2025年9月からは同社が大阪・淀屋橋に新しくオープンする『SOA』というレストランでシェフを務める。
今回はそんな高田シェフがラストランとして『 La Terrasse』で提供するお料理の一部をご紹介したい。
前菜
イカ、海ブドウ、きゅうり、おかひじき、エディブルフラワーにオクラのソースを合わせた前菜。
それぞれの食感、海産物のミネラルと塩味、オクラの緑が香るソースが組み合わさり、爽やかで、かつ自然の生命力を感じられる初夏らしい一皿だ。
バラのデザート
液体窒素で凍らせた食用のバラをあしらった高田シェフらしい華やかなデザートだ。
上からバラ、ラズベリーのチュイル、ライチのムース、ヨーグルトのムース。
そして漂う液体窒素の煙の下にはフランボワーズとルバーブのコンフィ、アーモンドのキャラメリゼ、バラのシャーベットが隠れている。
ソースはバラとルバーブのソース。
感謝の一皿は何が出るかお楽しみ
上記の前菜とデザートはランチコースとディナーコース共通のメニュー。
こちらの共通2品とそれぞれのコースのお料理+シェフからの感謝の一皿が追加される。
感謝の一皿については、過去提供されたお料理の中で人気だったものが復刻されるということなのだが、何が出てくるかは来てからのお楽しみ。
過去に食べたことがある方は納得の、そして未だ食べたことのない方は驚きのメニューになること間違いないだろう。
見た目はモダン、味わいはクラシック
近年では食材そのものの味に焦点を当てた“引き算”の料理が注目を集めているが、高田シェフの料理はむしろ“掛け算”。
余白を生かしたモダンな盛り付けとは裏腹に、キャリアの中で培われた伝統的なフレンチの技法もしっかりと生かされている。
素材の味はもちろんのこと、それぞれの食材の掛け合わせや、丁寧に作られたソース、それらの味わいを絡み合わせることで、一皿の上にオリジナルの世界を表現。
それでいて全体的な味わいが決して重たくならないのは、高田シェフのバランス感覚のなせる技なのだろう。
続報を乞うご期待
新業態ではフランス料理をベースとしたオールデイダイニングになる予定だという。
リニューアル時期は8月上旬を予定。
これまで多くのゲストに愛されてきた『仏蘭西料理 La Terrasse』と高田シェフ。
それぞれの新たなる展開については追って詳細をお伝えしていきたい。
『仏蘭西料理 La Terrasse(ラ・テラス)』
●住所/奈良県 奈良市春日野町 98-1 ヒルトップテラス内
●電話/0742-27-0556
●営業時間/〈ランチ〉12:00~13:00 (L.O)〈ディナー〉18:00~19:00(L.O)
●定休日/火水
●駐車場/約40台