戸塚消防 区民の救命処置に感謝状 心肺停止から蘇生
戸塚消防署で8月6日、心肺停止になった人を救命処置により救ったとして区内在住の川邊昇一さん(48歳)に同署の河野宏紀署長から感謝状が贈られた。
川崎市消防局で消防隊員として働く川邊さん。勤務から明けて帰宅しようと、戸塚駅近くを歩いていた午前10時頃、ベンチに座っていた40代の女性が倒れ込むのを目の当たりにした。「最初は何か拾おうとしているのかなと思った」と川邊さん。すぐさま異変に気付き、商業施設の警備員にAEDの搬送を依頼しながら、胸骨圧迫を開始。その後、AEDも活用して救急隊員を待った。
女性は病院到着前に意識を回復し、退院して社会復帰を果たしたという。川邊さんは「適切にできていただろうかと心配したが、無事と聞いてほっとした。自分でもこうなのだから、経験したことのない人がAEDのボタンを押すのも怖いだろうなと思う」と話した。
河野署長は「消防職員であっても、装備もなく仲間のいないプライベートの場面では難しいことがある。躊躇なく適切な行動をとってくれたことに感謝するとともに敬意を表したい」と称えた。