松竹大谷図書館、『猿若祭二月大歌舞伎』・二月新派喜劇公演『三婆』の関連資料を展示
松竹大谷図書館では演劇・映画の専門図書館であるということを所蔵資料を広く知ってもらおうと、閲覧室にて、ブックトラックでの資料紹介「今月の芝居から」を開催している。2月は、歌舞伎座と新橋演舞場公演の関連資料を紹介。
2月歌舞伎座は「猿若祭」として開催される。猿若祭は寛永元(1624)年に初代猿若(中村)勘三郎が猿若座(後の中村座)の櫓をあげ、江戸で初めて歌舞伎興行を創始したことを記念して始まった。この公演にちなみ、初開催の昭和51(1976)年4月からこれまでの猿若祭プログラムを展示する。
また今回、中村勘九郎が大河ドラマでも話題の蔦屋重三郎を演じる『きらら浮世伝』(十八世中村勘三郎が昭63(1988)年3月銀座セゾン劇場にて初演)台本やプログラム、舞台写真掲載誌なども席でゆっくりと見ることが可能。そのほか上演演目の台本や解説書なども。
さらに、有吉佐和子原作『三婆』の新橋演舞場上演にちなみ、昭和48(1973)年7月芸術座初演プログラムなどを展示し、『ふるあめりかに袖はぬらさじ』、『華岡青洲の妻』など数多くの舞台作品を遺した有吉佐和子の上演作品を特集する。