冬はなにを着せたらいい? 赤ちゃんの初めての冬服選びのポイント
本格的な冬の訪れ。生まれて間もない赤ちゃんは体温調節機能が十分に備わっていないため、寒さ対策はもちろんのこと、室内外の気温差も考えながら赤ちゃんの服装を選ぶ必要があります。
初めての冬を迎えるわが子が健やかに毎日をすごすために、どんな服を着せてあげたらいいのでしょうか。
日常の服装をはじめ、お出かけのための防寒着、さらにスキンケア、寝冷え対策などについてまとめました。
目次月齢ごとのベビー服サイズについて月齢別 冬の着こなし【0〜3か月】月齢別 冬の着こなし【4〜6か月】月齢別 冬の着こなし【7〜9か月】月齢別 冬の着こなし【10〜12か月】“特別な日”は素材にもこだわった服を冬の赤ちゃんに役立つ“とっておき”アイテム3選
月齢ごとのベビー服サイズについて
まずは赤ちゃんの成長と季節に合わせたものを選んであげてください。特に冬の場合、保温効果を考えるとオーバーサイズではなくジャストサイズの洋服をチョイスすることが大切です。ということで、まずは月齢(年齢)ごとのサイズの目安について以下の表にまとめました。
月齢別 冬の着こなし【0〜3か月】
赤ちゃんが冬場、快適にすごせる部屋の温度は22〜23度だと言われています。大人の感覚からすれば少し低いかなと思われるかもしれませんが、0〜3か月の赤ちゃんはお布団の中でねんねしている時間が長いので、少し低めの設定が望ましいです。
冬場は「短肌着」と「コンビ肌着」を重ねることが基本です
小さな子どもは体温調節機能が未発達。特に生後間もない赤ちゃんにとって真冬の厳寒期の外気温は大敵です。一方で室内がちょっとでもあたたかいと「暑い」と感じてすぐに汗をかきます。とにかく新陳代謝がいいので、汗取りと汚れ取りのための短い肌着(短肌着)は必ず着せてあげましょう。短肌着の上から保温のための肌着(コンビ肌着)を重ねるのは、この時期の肌着の基本です。
2枚の肌着の上には、ツーウェイオールなどのベビー服を着せるとよいでしょう。時々、赤ちゃんの背中に手を入れて、肌着が汗で濡れていないか確認してあげてくださいね。
外出時には「おくるみ(アフガン)」を
生後1か月ぐらいまでは、ほとんど家の中ですごすことになりますが、検診や予防接種で外出することもあるかと思います。そんなときは、胴着を着せてアフガン(おくるみ)で包んであげましょう。産院の待ち時間に眠ってしまったらお布団にもなるし、おむつ替えの時には敷物にも使えるので便利ですよ。
真冬は暖かいキルティング素材や無撚糸(むねんし)素材のアフガンがおすすめ。「無撚糸」とは綿を撚(よ)らずに糸にしたもので、ふわふわとして肌触りが特徴です。
また表地は風を通さないナイロン素材(ナイロンタフタ)で裏地にファー素材が使ってある防寒ツーウェイオールも非常に便利なアイテム。中綿がダウンのタイプはより暖かく、長時間のお出かけも安心です。
月齢別 冬の着こなし【4〜6か月】
だんだんと起きている時間が長くなってくる4〜6か月の赤ちゃん。一般的にはこの時期から寝返りを始めることが多いです(もっと遅い場合もありますが、心配する必要はないですよ)。寝返りするようになったら、肌着を変えてくださいね。
寝返りが始まったらボディシャツが便利です
上手に体をひねって寝がえりができるようになったら、肌着は「短肌着」&「コンビ肌着」ではなく、ボディシャツに変えるとよいでしょう。
お腹を冷やさない安心のカバーオール
肌着の上には、1枚でお腹のつながったカバーオールが◎。手足をすっぽり覆うことができ、動きが活発になってもおなかが出ないので安心です。
お部屋で遊ぶときは室温に合わせて、胴着や靴下も忘れないでください。脚が出てしまうのが気になるなら、レッグウォーマーも足してあげると暖かいですよ。
カバーオールは保温力が高くて柔らかな裏毛パイルやニットキルトなど冬用の素材も用意したいもの。お外に出るなら、こうした“防寒カバーオール”か、袖を通さずはおるだけのマントやケープが定番です。
防寒対策には小物も上手に使いましょう
また頭から風邪をひいてしまうこともあるので、ニットフードで頭を覆ってあげるとより暖くなりますよ。冬は屋内と外の温度差が大きいので、脱ぎ着が簡単な帽子は便利なアイテム。体温調節がうまくできない赤ちゃんの防寒対策には、小物をこまめに足したり引いたりしてあげましょう。
月齢別 冬の着こなし【7〜9か月】
まずは肌着。春に生まれた赤ちゃんであれば、そろそろおすわりやハイハイが上手になってくる頃ですよね。ハイハイでも、抱っこしてもおなかが出ないように、肌着は長袖のボディシャツがおすすめです。
暖房の効いたお部屋ですごすなら、ボディシャツの上からトップスとボトムスの組み合わせで充分です。ちょっと肌寒いときは、ベストを活用するのが◎。もっと暖かい服装がよさそうなら、中に着るボディシャツをカバーオール肌着にしてもいいでしょう。
7〜9か月は「動きやすさ」を重視して
ずっと薄着ですごしてきた時期はそこまで気にする必要もありませんでしたが、重ね着をする冬場は「動きやすさ」にも気を配ってあげたいものです。ストレスなく寝返りをしたり、ハイハイできるような服選びを心がけてくださいね。
月齢別 冬の着こなし【10〜12か月】
10か月をすぎるとつかまり立ちを始める赤ちゃんもいます。動きも活発になるので、肌着もさっと着せられるTシャツタイプのものにした方が、着替えの時にママ・パパは楽にできるのではないでしょうか。
この時期の基本的なコーディネートとは
大人と同じように肌着の上にトレーナーとボトムスを組み合わせて、出かける時にはコートやジャンパーを羽織るのがこの時期の基本的なコーディネートです。帽子や手袋も必要に応じて付けてあげてはいかがでしょうか。
“特別な日”は素材にもこだわった服を
冬はクリスマスやお正月など「特別な日」もあります。そんなメモリアルな日の赤ちゃん服は、見た目のかわいさだけでなく、素材もこだわったものを選びたいですね。
ミキハウスのおすすめは、“接結天竺(せっけつてんじく)”という素材。2枚の布を合わせた素材で、空気の層を含んでふわっと柔らかくて暖かいので、赤ちゃんのデリケートなお肌にもやさしくて動きやすいのが特徴です。
家族ですごす楽しい冬休みの思い出は、写真やビデオで残したいもの。着心地のいい服に身を包んだ赤ちゃんは、とびきりの笑顔を見せてくれそうですよ。
冬の赤ちゃんに役立つ“とっておき”アイテム3選
赤ちゃんと一緒にすごす冬。最後に、小さなわが子が健やかにすごすために準備しておきたい「その他のアイテム」を3つご紹介します。
その1「保湿クリーム」
赤ちゃんの肌は大人の半分の厚みしかなく、とてもデリケート。また皮脂膜がないので、乾燥に弱いため、冬場はよりケアが必要です。
肌のケアをしてあげることは、赤ちゃんとのスキンシップにもつながります。保湿クリームなどを塗るときは是非、目をみて話かけてあげながら赤ちゃんの肌に優しく触れてくださいね。
その2「コットンスリーパー」
湯冷めや寝冷えも気になりますよね。そんな時は「コットンスリーパー」がおすすめ。お風呂上りや就寝時の必需品ですよ。
吸湿性の良い綿素材で、赤ちゃんのからだをまるごと包み込むので、手足を動かしても肩やお腹を暖かく守ってくれます。新生児期から3歳ぐらいまでと、長く使えるのもいいですね。
その3「キャリーケープ」
冬のお出かけのマストアイテムと言えば「キャリーケープ」です。首が座るまでは横抱きのおくるみとして、抱っこやおんぶ用のベルトの上にはケープとして、ベビーカーの赤ちゃんには頭から足先まできっちり包み込むカバーとして、と使い方は自由自在。1枚あると安心ですよ。
いかがでしたか。室内と室外での温度差も激しい冬。赤ちゃんの寒さ対策もさることながら、乾燥にも気をつけて健やかな毎日を送っていただきたいと思います。