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垂水漁港でのナイトゲームでタケノコメバルにカサゴ【兵庫】日中の方が高活性?

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垂水漁港でゲット(提供:TSURINEWSライター井上海生)

この日は日中のライトロックが、すこぶる好調だった。大阪湾では比較的レア魚種といえるアコウまで釣れちゃって、早々に五目達成したのだから、その時点ではなまる大合格といえるだろう。もちろん夜もライトゲームを続けることにした。しかし、日が沈むと本当にパタッと魚が止まってしまったのだから、海はわからないものだ。

当日の状況

7月6日の垂水漁港は、梅雨の晴れ間で、気持ちのいい快晴の日だった。

美しい夏の垂水漁港(提供:TSURINEWSライター井上海生)

すでに日中、ツ抜けを達成したあとだ。日没後は常夜灯下でもっと魚が動き出すだろうと、ワクワクしていた。この時点ではまだ、メバルを釣っていない。すでに水温は20度を超えているが、まあ、まだ釣れ残った梅雨メバルがいるのではないかと、内心期待していた。

だが、このような期待ないし楽観が、まさしく無残にも裏切られてしまうのが釣りの常である。輪をかけて怖ろしい、「大潮・潮止まり」だ。日が暮れた瞬間、一切、魚の反応がなくなってしまった。

アジ不在で予定が狂う

「今はカサゴかな」で底を狙う。「いやタケノコかな」ともっとキワにも底にもタイトに……そんな私のいたいけな心配りに、唯一反応してくれたのが、タケノコメバルだった。

潮止まりのタケノコメバル(提供:TSURINEWSライター井上海生)

それにしても、さっきまでは入れ食い状態だったのに、この止まりようは何だろうか?このへんのライトロックは、もしかして日中の方がいいのか?マイクロメタルの釣りに戻そうかと考えて、やはりやめた。そうそう、豆アジの情報があったじゃないか。「垂水、釣れてるよ~」とM店さんで聞いたぞ。

垂水漁港はあちこち常夜灯がついていて、光が満載の場所ではむしろ魚が反応させにくい。明暗の切れ目を狙って、レンジを刻んで釣っていく。0.8gのウェイトで、5カウント~20カウント。移動しながら辛抱強くサーチしてみたが、一切アタリがない。どうした……潮止まり、こんなにキツいか?

豆アジが不在で、またずいぶん予定が狂ってしまった。うむ、足元の釣りしかなさそうだ。

足元の釣りも低調

小さなワームでボトムをとんとん。メタルでしゃんしゃん。ダメだ、アタらない。まだ気配があったタケノコメバルも隠れてしまっただろうか?では、表層に浮いた白メバルないし赤メバルはどうだろう?

カサゴがファイナルアンサー(提供:TSURINEWSライター井上海生)

残念ながら、梅雨メバルもダメだった。キワだけでなく、船の係留ロープのきわどいところや、ミオ筋にプラグを流し込んだりと、あらゆる手を尽くしたのだが、最後に現れたのはカサゴくん。うん……こんなこともある。デイゲームが良すぎただけに、まさしく膝をつきたくなる思いだったが、実際膝をついたりその勢いで粘ったりしてももはや意味なしと判断して、少々早めに撤退することにした。

やや変則的にデイゲームの勝利

夏にはたまにこういう日がある。「なんやかんやデイの方が釣れたな」という日だ。通常なら人の姿が見えにくくなり、魚の活性が上がる夜の方が釣れやすいのだが、やはり潮の動きが影響するのだろう。特に垂水漁港のような「潮通し命!」みたいな釣り場では、「潮通し命!の原則」が無残に釣り人を圧倒することがある。長いこと大阪南港で居着きのチヌばかり狙っていたせいで、忘れてしまっていた……。

しかし、デイの方が釣れたというのは、終わってみればむしろ面白い結果でもある。なんといってもデイゲームをやる価値があるじゃないか。私はいつもしねしねと夜釣りばかりしている辛気臭いライトゲームアングラーだが、別にそれが自身の根本的なサガというわけではない。時には健康的にお日様を浴びて、昼から海に立ち、足元でマイクロメタルをしゃんしゃんやる夏を過ごそうじゃないか。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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