「夫がセルフプレジャーにご執心…」許せない42歳レス妻、別居計画を企てる【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。
【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】
42歳、レス歴は10年以上
由香里さん(仮名)は、夫とのレスに何年も悩み続けていると話す42歳の主婦。夫であるトシカズさん(仮名)は妻よりも7歳年上です。
「レスになったのは、下の子が生まれてからなのでもう10年以上ですね…。
最初のうちは解消しようと努力をしたのですが、実らずに終わりました。
夫婦仲はレス以外は普通なので、まぁこのままレス人生を歩んでも仕方ないのかな、諦めようかなって自分に言い聞かせてきたのですが、最近になって夫が“ひとりで励んでいること”を知ってしまい、複雑な気持ちです」
一人で楽しんでいたなんて…
由香里さんが、ある日夫の部屋を掃除をしていたところ、大人のおもちゃやセルフプレジャーグッズがたくさん隠してあったのを見つけたそうです。そのときのことを話しながら、だんだんと不快感をあらわにします。
「ありえない! って思いました。
私はずっとレスに悩んでいました。今でも頭の片隅にずっとくすぶっているのに、夫はレス解消には努力をせず、ひとりで楽しんでいたなんて…。
妻として侮辱された気分になりました。夫に対して不信感というか、お小遣いをそんなものに使い果たしているのかと思ったら、ムカついて仕方ありませんでした」
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私が悪いの?
夫の“秘密”について、まだ夫本人に対してはきちんと話をできていないという由香里さん。
つい先日、さりげなく話題にしてみましたが、夫からは「は?」というひと言とともに不快そうな表情が返ってきただけ…。
「まるで私が、気持ちの悪い話をしてきたような言い振りで、夫に表情で拒絶されました。
夫婦間のレスを私はこれだけ重く捉えているのに、夫はそこまでではないんでしょうか?
妻をないがしろにしているようにしか見えませんし、その一件があってから、私は夫と別居をしてもいいのかなぁっていう気にもなっているんです。
だって、レス問題を軽く捉えている夫のために、私は毎日ごはんを作って掃除をして洗濯をして…って身の回りの世話をすべてやる必要あります? なんだかバカバカしくなってきちゃったんです」
また夫と夜の生活を復活させたい
由香里さんは現在、ほぼ専業主婦の生活を送っていて、仕事はたまに単発でアルバイトに出る程度。離婚となると経済的な見通しが立たないため、まずは別居をして夫から生活費をもらいながら、夫婦仲を再建したいと考えています。
「別居をすれば、夫とデートをしたときにまた新鮮な気持ちになれそうじゃないですか?
そうなれば、夫が私を抱きたいって思うかな? って。
夫はもうすぐ50歳になるので、そっち系の元気がないだけだと思って諦めていたけれど、自分でせっせとできるだけの体力があるなら、まだ妻にも頑張ってほしいじゃないですか?
そのためにも、一度は夫と別々に暮らすのはアリなんじゃないかなって気がするんですよ。
まぁ夫に別居の意思を伝えて、どうなるかわからないですけど…。私の理想は、また夫と夜の生活を復活させたいだけなんですよね」
◇ ◇ ◇
理想の夫婦になるためには、一時的な別居すら厭わないと話す由香里さん。では、由香里さんの夫であるトシカズさんは、夫婦関係をどう捉えているのでしょうか。次回に続きます。
(並木まき/ライター・エディター)