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県高校総体 サッカー女子 村上2発でV導く 柳ケ浦18連覇 【大分県】

オー!エス!OITA

写真/オー!エス!OITA SPORTS

大分県高校総体 サッカー

6月2日 クラサスサッカー・ラグビー場

女子決勝

柳ケ浦3(2-1、1-0)1稲葉学園

 

 全国大会を見据え、絶対に負けられないプレッシャーの中で迎えた決勝戦。柳ケ浦は稲葉学園との一戦を3-1で制し、18年連続18回目の優勝を飾った。県高校新人大会では1-0の接戦で勝った相手との再戦。林和志監督は試合前、「稲葉学園は戦える選手が多く、粘り強い守備が持ち味」と警戒しつつ、「高い位置からのプレッシャーで相手にチャンスを与えず、中央を固めてくる相手にはサイド攻撃で活路を見出したい」と語っていた。

 

 先発メンバーに3年生がわずか2人という若い布陣。全国大会を経験するキャプテンのMF田淵聖那(3年)とFW松田吏真(同)が精神的支柱としてチームを支えるが、この日の主役となったのは、2年生のFW村上凜果だった。

 

 試合は序盤から動いた。前半5分、松田がCKからヘディングで先制点を決めた。しかしその直後、左サイドからのクロスボールがそのままゴールに吸い込まれ、同点に追いつかれる。嫌な流れの中で迎えた同9分、ゴール前の混戦からこぼれたボールに、村上がいち早く反応。エリア外から思い切りよく右足を振り抜いたシュートは、美しい弧を描いてゴールネットを揺らした。村上は「試合前からロングシュートの意識はあった。チームを勝たせたいという気持ちがゴールにつながった」と誇った。

 

ピッチで躍動した村上凜果

 

 手の内を知り尽くした両者の一戦とあって、序盤から戦術が交錯するち密な展開に。県新人大会でも随所に好プレーを見せた稲葉学園のFW奥村澪愛(2年)に対し、柳ケ浦はDF伊藤白羽(2年)をマンマークに付ける対応を見せた。一方の稲葉学園も、球際で体を張り、数的優位を作る守備で応戦。互いに譲らない激しい攻防が続いた。

 

 そんな中、前半終了間際にエース松田が足首を負傷し交代。サイド攻撃の核を失ったことで、後半は一時こう着状態に陥ったが、再び村上が輝きを放つ。後半22分、相手の後方からのボール回しに対し、ハイプレスを仕掛けボールを奪取。そこからMF門馬有琉(2年)のクロスのこぼれ球に反応し、今度は左足で冷静にゴールを決めた。苦しい時間帯での貴重な追加点。左右両足を使い分け、広いプレーエリアを持つ村上らしいゴールだった。

 

 次なる舞台は20日から長崎で開催される九州大会。全国高校総体への2枠をかけた戦いが始まる。林監督は「九州大会は守備の連係をさらに深めて勝ち抜きたい」と意気込む。昨年は全国高校総体で創部初の全国3位に輝いた。堅い守備をベースに、再び全国の舞台での躍進を目指す。

全国総体出場を目指す柳ケ浦

 

 

(富田充)

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