北野の歴史ある社交場『神戸倶楽部』で解体工事が始まってる。建て替えてマンション併設へ
明治時代から続く会員制の社交場「神戸倶楽部」がクラブハウスを建て替え、マンションもできるみたいです。神戸市中央区北野町4-15-1
「神戸倶楽部」があるのは、トアロードの坂を上がった一番山側。南を向くと「神戸北野ホテル」や「北野ノスタ」がある方向。
L字の敷地になっていて、目の前の道は「異人館通り」へと続きます。高い擁壁の上にあり、歩道から中の様子は伺えない豪邸のような雰囲気。
もともとは、通りの由来とされる「東亜(トア)ホテル」があった場所なんだそうです。
「神戸倶楽部」は、1869年(明治2年)に西日本で最初の「外国人クラブ」として設立され、場所を移しながらも国際的な交流・社交の場となってきた存在。
日本を含む約30カ国に会員がいて、大使館・領事館、政府・地方自治体関係者、医療、大学・研究機関など様々な分野の人がいるそうです。
東側の塀には工事用の養生が行われています。いまは、内装の解体などが行われている段階です。
神戸新聞によると、「老朽化のため」2024年末でいったん閉館し、建て替え工事を行うとのこと。
新たなクラブハウスは、地下1階、地上2階建てで、「宴会場」や「テラス席」「バー」や「レストラン」が作られるそう。
基本は会員や会員の知人が利用する場所ですが、「一般向けのイベント」なども企画していくことが考えられているみたい。
さらに大きな変化としては、「マンション」が併設される点。末永く施設を維持していくために「定期借地権」という形で、土地を貸し出す方式。
「阪急阪神不動産」が建設するマンションは、地上3階、地下2階という高さ13mほどの低層のもの。ファミリータイプの部屋が「15戸」だけなので、贅沢な空間になるんじゃないでしょうか。
解体工事は2025年7月中旬までの予定となっていて、マンションなどは「2027年3月下旬」完成を目指しているようです。
生まれ変わった「神戸倶楽部」で一般向けのイベントなどが開かれることがあれば、一度見に行ってみたいですね。