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間瀬石を使った「弥彦山麓珈琲」の販売をはじめた「上田石材」。

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間瀬石を使った「弥彦山麓珈琲」の販売をはじめた「上田石材」。

燕市の分水エリアにある「上田石材(うえだせきざい)」では、地元から採れる「間瀬石(まぜいし)」を使った焙煎コーヒーをつくり、弥彦神社周辺のお土産屋さんで販売をはじめました。どうして墓石のみならず、焙煎コーヒーまでつくりはじめたのでしょうか。五代目の上田さんにお話を聞いてきました。

上田石材

上田 駿 Shun Ueda

1990年燕市(旧分水町)生まれ。大学卒業後、神奈川県の石材店で3年近く修業をし、新潟へ戻って家業の「上田石材」に就業する。ウイスキーにハマっていて、好きな銘柄は「アードベッグ」。

大正10年から100年以上続く、老舗石材店。

——ずいぶんいろいろな写真が飾ってありますね。これは「上田石材」さんで携わった工事の竣工写真でしょうか?

上田さん:そうです。墓石をメインに営業していますけど、住宅や寺社仏閣の石工事にも携わっているんですよ。石灯籠も以前はよく売れたんですけど、20年近く前に起こった中越沖地震の際にバタバタ倒れたことから注文が減ってしまいました。

——そもそも、いつ頃から続いている石材屋さんなんですか?

上田さん:大正10年創業です。大河津分水の工事に石積み職人として参加した初代が、そのままはじめた石材店なんですよ。ですから100年以上続いていて、僕で五代目になります。

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——かなり長く続いている老舗なんですね。上田さんは最初から石材店を継ごうと思っていたんでしょうか?

上田さん:とりあえず大学に行ってみたものの、やってみたいと思うことが見つからなかったんです。そこで自分には何ができるんだろうと考えてみて、家業の石材店を継ぐことが、父や祖父への孝行になるのかなって思いました。僕は昔からおじいちゃん子だったんですよ(笑)

——おじいさまも喜ばれたでしょうね。大学卒業後はすぐに新潟へ戻ってきたんですか?

上田さん:神奈川にある石材店で3年近く修業をさせていただきました。家族葬なども執り行なっている石材店だったので、墓石の建て方だけではなく、ご遺族への接し方を勉強させていただきましたね。

——その後に新潟へ戻って「上田石材」で働きはじめるんですね。上田さんが墓石をつくる際に、心掛けていることがあったら教えてください。

上田さん:そうですね。墓石は一生に一度つくるかどうかというものですので、プロだからといってこちらの考えばかり押しつけないようにしています。お客様の思いをすべて受け止めてから、一緒に考えていきましょうというスタンスですね。自社工場でつくっていますので、どんなご要望にも対応できるのが強みだと思います。

どうしてオリジナル焙煎コーヒーをつくったのか?

——さて、石材店でオリジナルコーヒーをつくることになったのは、どうしてなんでしょう?

上田さん:そもそものきっかけは「お墓離れ」なんです。最近は少子化による継承者不在だったり、維持管理の問題だったりで、お墓を持たない人が増えているんですよ。それから同じような理由で、現在所有しているお墓を解体撤去して墓地を返還する「墓じまい」も増えているんです。

——心の拠り所がなくなるようで悲しいですね。撤去した墓石はどうなるんですか?

上田さん:処分されるんですけど、もったいないじゃないですか。そこで石を再利用した商品開発をはじめたんです。石を身近に感じてほしいという思いから、生活のなかでも使えるようなペン立てや傘立てを考えました。

——石の高級感があっていいじゃないですか。

上田さん:そうなんですけど、重くて扱いづらいんですよ(笑)。そこで他の商品を考えているときに、長野の業者さんから提案していただいたのが石を使った「銘石焙煎珈琲」なんです。

——な、なんですか、それ?

上田さん:全国各地の銘石を使って焙煎するコーヒーなんですよ。通常は温風でコーヒー豆の焙煎をするんですけど、その方法だと豆の中まで熱が伝わるまでに外側が炭化してしまうんですよ。「銘石焙煎珈琲」は石を使う遠赤外線効果によって、外側が風化することなく芯までじっくりと焙煎されるので、雑味のない美味しいコーヒーができるんです。

——へぇ〜。それにしても銘石を使うというのはユニークですね。

上田さん:うちでつくっている「弥彦山麓珈琲」の焙煎には「間瀬石」が使われています。このあたりで採れる耐火性や保温性に優れた石で、1961年には県の天然記念物に指定されているんですよ。

——「銘石焙煎珈琲」のなかでも、味はそれぞれ違うんですか?

上田さん:もちろんです。うちの「弥彦山麓珈琲」は、弥彦山麓の朝に漂う爽やかな空気をイメージしているんです。ですからクリアで嫌味がなく、誰にでも飲みやすい味になっています。

——朝の弥彦で飲みたいようなコーヒーですね。これって、どこかで販売しているんですか?

上田さん:最初は当店にご来店いただいたお客様へ、お土産としてプレゼントしていたんです。でも、せっかくだからもっと多くの人達に味わっていただきたいと思って、弥彦のお土産屋さんで販売していただくことになったんですよ。最近ではインバウンドの外国人に人気があるようです。

——「弥彦山麓珈琲」を販売したメリットは感じていますか?

上田さん:今まで出会うことがなかった方々と、出会える機会が増えましたね。それによって発想の違ったアイデアを思いつくようになりました。今まではどうしてもカタいアイデアしか思い浮かばなかったんですよ……石屋だけに(笑)

——うまい(笑)。ちなみに、どんなアイデアが浮かんでいるんでしょうか?

上田さん:石のアクセサリーやアロマストーンのペン立てなんかを考えています。そうした商品を通してもっと身近に石を感じてほしいですし、「上田石材」の名前を認知していただけたら嬉しいですね(笑)

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上田石材

燕市五千石荒川2-3

0256-97-1181

8:30-18:00

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