犬同士が匂いを嗅ぐ心理3選 実はニオイは大切な『情報元』になっている!
犬同士がニオイを嗅ぐ心理
1.相手のことを知りたい
犬のおしりには肛門嚢(こうもんのう)という袋があり、ここから肛門腺という液体が出ます。犬はこのニオイから相手の年齢・性別・体調・気分などたくさんの情報を得ることができます。
初対面の相手であれば自分より年上か年下かなどもわかり、その後のつきあいにも影響してきます。
2.敵意がないか確かめている
犬にとって相手のニオイを嗅ぐことは挨拶ですが、気を許した相手でないと嗅がせません。どちらかの犬の機嫌が悪かったり初対面であったりすると、離れた距離でも吠え合ってしまうこともあります。
犬は相手のニオイを嗅ぐことで自分に敵意がないか確かめることができます。相手が落ち着いているとわかってから交流するのがマナーであり、飼い主としても安心です。
3.会ったことのある相手なのか確かめたい
人間が過去に会った人を姿や会話で記憶しているように、犬はニオイで相手を識別します。
慎重な性格や犬見知りの犬は、久しぶりに会った相手を一時的に警戒することがありますが、ニオイを嗅ぐことで「知っている相手だ」と気づき、警戒心を解く場合があります。
犬同士のつきあいは外見よりもニオイが重要
人間同士にも「一見正反対なのに仲が良い」「似ているのに相性が悪い」という関係がありますが、犬の場合も同様です。
犬が仲良くなれるかどうかは外見よりもニオイや性格が重要です。同じ体格の犬同士でも必ずしも仲良くなれるわけではありませんし、大型犬が小型犬と仲良くする場合もあります。
犬同士のニオイには、「この子なら仲良くできそう」というフィーリングが含まれているのでしょう。じゃれ合いが好きな犬もいれば、並んで歩くだけで満足する犬もいます。飼い主は目を離さずに見守りつつ、犬自身に関係を築かせてあげることが大切です。
犬の正しい挨拶はトラブルの防止になる
犬同士の挨拶は、実際に近づく前から始まっています。
遠くから互いを視認し、仕草や表情を観察して警戒心や興奮度を確認します。その結果、トラブルに発展する可能性がないと判断した場合に初めて至近距離での挨拶(鼻を突き合わせる、お尻のニオイを嗅ぐ)が行われます。
いきなり距離を詰めて挨拶するのは信頼関係がある場合のみ許される行動です。知らない犬に急に近づくのは、咬傷事故を招く原因になるため避けましょう。
まとめ
他の犬と仲良くなるかどうかは、飼い主が挨拶をしたかどうかに関わらず、犬自身の相性や性格によるところが大きいです。
人間同士でも相性が合わない相手がいるように、犬同士でも無理に交流させる必要はありません。
他の犬と仲良くなれなくても、飼い主の指示に従い、他人に危害を加えなければ十分といえるでしょう。愛犬の個性を理解し、その性格を受け入れて大切に育てていってくださいね。