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これって何のネタ!?  『ダンダダン』オマージュ一覧! 作中に登場するオマージュをまとめて解説します【随時更新】

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

2025年7月より第2期が放送中のTVアニメ『ダンダダン』(原作:龍幸伸先生)。超能力に目覚めた女子高生・モモと妖怪の力を手に入れた男子高生・オカルンが、仲間たちとともに襲い来る妖怪や宇宙人と戦いを繰り広げるオカルトバトル×青春物語です。

都市伝説とされる妖怪や宇宙人が多数登場するオカルト要素に加え、見ごたえあるバトルシーン、高校生たちのピュアな恋模様などが本作の特徴ですが、ストーリーの中にたくさんのオマージュ要素があることを皆さんご存じでしょうか。中には30年以上前に一世を風靡したものも。

そこで本稿では、そんなオマージュをアニメ第1期から一覧形式でお届け! さり気なく出てくるものもあるので、気付かなかったようなネタは1期を見返してみてもきっと面白いはず。

さらに、アニメ2期の放送に合わせて随時更新していきますので、ぜひ本編といっしょに楽しんでくださいね。

 

 

【写真】『ダンダダン』オマージュ一覧&元ネタ解説

『ダンダダン』オマージュ一覧

高倉健|第1話「それって恋のはじまりじゃんよ」

1956年に映画『電光空手打ち』でデビューした昭和の名俳優。モモは彼の大ファンで、自室にポスターを貼るほど大好きです。作中に登場する「ジブン不器用なんで」という台詞は、1984年に出演した日本生命のCMのものです。スター俳優となってからも驕ることなく誰に対しても誠実な高倉健さんの人柄を表した台詞だと話題になりました。

 

「トゥシャッ シャイボーイ この瞬間に~♪」|第1話「それって恋のはじまりじゃんよ」

モモに言われた心霊スポットに来たオカルンが、トンネル内に入る際に口ずさんでいたこちらの歌詞は、観月ありささんが1992年に発表した楽曲「TOO SHY SHY BOY!」のサビです。恐怖心を振り払うために歌いだしていますが、なぜこの選曲なのかはわかりません……。


 

バカ殿|第3話「ババアとババアが激突じゃんか」

モモの祖母・星子が大好きなテレビ番組「バカ殿」は、「志村けんのバカ殿様」のオマージュです。1986年から不定期で放送されており、元々はザ・ドリフターズのバラエティ番組「8時だョ!全員集合」内のコントのひとつでした。星子はバカ殿が好きで、その後も複数回作中で名前が登場しています。

 

オカルンの脚ヘリコプター|第4話「ターボババアをぶっ飛ばそう」

ターボババアを取り返そうとする地縛霊の巨大蟹に追われるモモとオカルン。カーブを曲がり切れずにガードレールを突き破り、高台の上から落ちてしまった2人でしたが、本気を出したオカルンが脚をヘリコプターのように回転させたことで自由落下による負傷を免れました。

この技、『ONE PIECE』の主人公・ルフィの足技「ゴムゴムのUFO」と同じなんですよね(ルフィは宙に浮きながら敵を蹴りますが)。ターボババアの声を担当するのは、長年ルフィを演じている田中真弓さん。原作にも登場するオマージュですが、アニメ化したことによってより粋なオマージュになりました。

 

タライ落とし|第5話「タマはどこじゃんよ」

オカルンを馬鹿にしたアイラの頭にタライ落としを食らわせたモモ。タライ落としは、先ほどもご紹介した「8時だョ!全員集合」、そして「志村けんのバカ殿様」でよく登場するオチ。祖母の影響でモモが「バカ殿」を見て育ったことがうかがえる描写ですね。

 

「この…バカチンがっ」|第5話「タマはどこじゃんよ」

オカルンの中に入っているターボババアを取り出すためにハリセンを使って除霊を行う星子。オカルンを叩いた際に言ったこちらの台詞は、ドラマ「3年B組金八先生」の金八先生の台詞です。

直後に出てくる「腐ったみかん」や「人という字は棒が支え合ってんだろがい」という言葉も作中に出てくるワードなのですが、オカルンが言う通り金八先生は人に対して「腐ったみかん」とは言いませんし、人という字は「人と人が支え合っている」という名言が元ネタとなっている台詞です。これはオカルンにふざけてると思われても仕方ない……!

 

「チキチータ♪ユメナイカ♪」|第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」

セルポ星人に雇われてモモたちを襲ってきた宇宙人・ドーバーデーモン(通称:シャコ星人)。彼が口ずさむ「チキチータ」とは息子の名前であることが後のストーリーで明かされましたが、そもそも「チキチータ」とはスウェーデンのポップスグループABBAの楽曲のタイトルです。実際の曲とシャコ星人が歌うメロディは全然似ていませんし、「ユメナイカ」と聞こえるフレーズも出てきません。

 

「にじゅ~よじかん たたかーえまっすーか ビジネスまーん」|第9話「合体!セルポドーバーデーモンネッシー!」

モモたちにやられてダウンしてしまったシャコ星人に栄養ドリンクを注入するセルポ星人。すると、シャコ星人はよりシャコらしい形態に変身し、実在する栄養ドリンク「リゲイン」のCMソング「勇気のしるし」を口ずさみます。原作ではひとフレーズだけでしたが、アニメでは商品名までしっかり歌われています。原曲が気になる方はぜひ 調べてみてください。

 

「たいぐーあぱかっ」|第9話「合体!セルポドーバーデーモンネッシー!」

こちらもシャコ星人の台詞。これは「タイガーアッパーカット」のことで、ゲーム『ストリートファイター』シリーズに登場するキャラ・サガットの技、およびその技を放つときの掛け声です。オマージュ元と同様に、シャコ星人も強烈なアッパーカットを繰り出しています。

 

ミーコの推理|第10話「キャトルミューティレーションを君は見たか」

宇宙人たちとのバトルを終えたモモとオカルンとアイラ。しかし周囲の人達はいきなり三人がいなくなったうえ、廊下で裸同然の姿で現れたため全くわけがわかりません。なぜそんな状況になったのか、モモの友達・ミーコはドラマ「古畑任三郎」のモノマネをしながら推理しています。ミーコを演じる声優・前田佳織里さんも自身のXにて「まさか古畑任三郎のモノマネをすることになるとは…」とポストされています。

 

「アイラ、マンモスうれぴー」|第10話「キャトルミューティレーションを君は見たか」

同じく宇宙人との戦闘を終えたアイラ。クラスメイト達から心配され「アイラ、マンモスうれぴー」と返しています。この言葉は女優の酒井法子さんが1980年代後半に使っており、その独特な言葉遣いから「のりピー語」と呼ばれていたもののひとつです。ちなみに、原作では「アイラ、クソみそバブリシャス」と言っています。いずれにせよインパクトの強いフレーズですね。

 

「ロケットエンジンバルブ‼」|第10話「キャトルミューティレーションを君は見たか」

戦闘で破れてしまった制服を買ってもらう条件として、星子に「アベヒロシのモノマネしろ」と命令されたモモ。アベヒロシとは俳優の阿部寛さんのことでしょう。「ロケットエンジンバルブ」とはおそらく阿部さんが主演を務めていたドラマ「下町ロケット」から取ったワードだと思われます。しかし、モモのようにドラマ内で「ロケットエンジンバルブ」だけを連呼するようなシーンはないようです。

 

「ポポポポーン」|第11話「初恋の人」

モモたちの学校に転校してきたジジ(円城寺仁)。最初の挨拶からテンションMAXのジジが発した「ポポポポーン」は、ACジャパンによる2010年度の公共広告作品「あいさつの魔法」のフレーズのひとつです。

「あーなーただーけみつーめてるー出会った日かーらいーまでーもずっとー」「君が好きだーと叫びーたーい明日をかえてみーよー」|第12話「呪いの家へレッツゴー」

モモへの恋心を自覚し、引かないと決めたオカルン。モモと仲良くじゃれ合うジジに対抗するようにこの歌を歌いながら2人の間に割って入ります。元となっている楽曲は大黒摩季さんの「あなただけ見つめてる」で、アニメ『SLAM DUNK』の初代EDテーマです。

続けてジジが歌い始めたのは同じく『SLAM DUNK』の初代OPテーマであるBAADの「君が好きだと叫びたい」です。畳の部屋を靴下で駆け回る男子2人。本編ではバスケアニメなどでおなじみの体育館をシューズで駆け回る際の効果音まで使われており、しっかり『SLAM DUNK』がオマージュされていました。

「バモラ!!」|第12話「呪いの家へレッツゴー」

ジジの家の呪いを解くべく、電車で現地に向かうモモたち。電車内の雑談中にジジが言った「バモラ‼」とはサッカー選手・三浦知良さんが栄養ドリンク・デカビタCのCMで使ったことで広く知られるようになった言葉です。ポルトガル語で「さあ行こう!」といった意味なんだとか。原作読者の皆さんにとっては先の展開でまた別の意味を持つ言葉になりますよね。

ちなみに、この少し前に「超感動しまくりクリーミーマミ」と言っていますが、おそらく1983年に放送されたアニメ『魔法の天使クリィミーマミ』のことだと思われます。ジジは一体いくつなんでしょうかね……。

 

「ウチナンデス」|第12話「呪いの家へレッツゴー」

ジジの家に到着して一通り見て回るも、特に異常なところは見つけられなかったモモたち。退屈したモモがテレビをつけると「ウチナンデス」が放送中でした。実在するバラエティ番組「ヒルナンデス」と、メインMCの南原清隆さんの相方・内村光良さんの名前を合わせたもののようです。

テレビが勝手についたと思い驚くオカルンに対し、「自分が付けた」という意味も込めてモモは「ウチナンデス」と発言しているところも面白いですね。

 

「ぢぇにふあ‼ ろぺす 穴根打」|第13話「大蛇伝説ってこれじゃんよ」

圧倒的な強さを見せた“鬼頭家のババア”こと鬼頭ナキが繰り出した技。おそらく技名は、アメリカの女優・ジェニファー・ロペスさんから取られたもので、「アナコンダ」は1997年に彼女が主演を務めた、巨大蛇が登場するモンスターパニック・ホラー映画です。大蛇という共通点から、この技名となったのでしょうね。

オカルンの連続打撃・「てめぇはジブンを怒らせた」|第15話「ゆるさねえぜ」

ジジに憑りつきモモを傷付ける邪視に怒ったオカルンは、邪視に強烈な連続打撃をお見舞いし撃破。その後「てめぇはジブンを怒らせた」と言い放ちました。こちらは『ジョジョの奇妙な冒険』第3部の主人公・空条承太郎のオマージュだと思われます。

承太郎の代名詞と言えば「オラオラオラ」と言いながら相手に連続パンチを食らわせる攻撃、通称「オラオララッシュ」。動きや構図、その後の台詞も承太郎にそっくりながら、一人称が“ジブン”になっている点などオカルンらしさがあるところがいいですね。

「コケるなよ!? コケるなよ!? 絶対コケるなよ!?」|第15話「ゆるさねえぜ」

モンゴリアンデスワームの粘液で身動きが取れなくなったターボババアを引っ張り出そうとするオカルン。オカルンまでコケてしまっては一巻の終わり。そんな状況でターボババアが口にしたのは、お笑いトリオ・ダチョウ俱楽部の上島竜兵さんの「押すなよ!絶対に押すなよ!」のオマージュと思われる台詞です。お約束のようにコケてしまったオカルンは、ターボババアとともに粘液に囚われてしまうのでした……。

「あちいいいいいい くないいいいいいい!!」|第16話「やば過ぎじゃんよ」

オカルンとターボババアが落ちたままのモンゴリアンデスワームの穴は噴火した火山のマグマに満たされていました。しかし、デスワームの粘液によって守られていたため無事だった2人。繭のようになった粘液をモモがこじ開けるシーンは『新世紀エヴァンゲリオン』のオマージュだとファンから指摘されています。

当該シーンはアニメ第六話「決戦、第3新東京市」のもの。敵の攻撃で高熱を帯びたエヴァンゲリオン零号機のエントリープラグ(コックピット)を碇シンジがこじ開け、中にいる綾波レイを助け出します。熱さに一瞬怯むところもそっくりです。

オマージュは2期にも続々登場!

大小さまざまなオマージュが盛り込まれている『ダンダダン』。2期にも続々登場することが予想されます。元ネタがわかればもっとアニメが楽しくなりますよ! 放送に合わせて本記事も更新していきますので、都度チェックしていただけると嬉しいです。

 

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