暗闇の中で、銃を構える兵士たち。突如、強靭で巨大な“何か”が彼らに襲い掛かる『28年後…』予告編
アカデミー賞監督ダニー・ボイル×アカデミー賞ノミネートの脚本家アレックス・ガーランド、2人の天才クリエイターがタッグを組み、徹底したリアリティと臨場感を追求して描いた <人間>と<感染者>の命がけのサバイバル・スリラー『28年後…』が、6月20日(金)より公開される。このたび、本予告編が解禁となった。
“この世界”は決して絵空事ではない
昨年12月に初解禁された予告編の総再生回数は、驚異の1億5000万回超えを記録。イギリスの作家ジョゼフ・ラドヤード・キップリングが書いた「ブーツ」という詩の朗読が、異様な世界の映像とともに 呪文のように<緊張と恐怖を増幅する>と話題になり、全世界に拡散された。今回も、キップリングの「ブーツ」の朗読にのせて、前回よりも“さらに恐ろしい28年後の世界”が垣間見られる予告となっている。
本作で描かれるのは<ゾンビ>ではなく、感染した人間=<感染者>
衝撃シーンから始まるオープニング。 暗闇の中で、銃を構える兵士たち。突如、強靭で巨大な<何か>が彼らに襲い掛かる。目が赤い——<感染者>だ。人間を一瞬で凶暴化させるウイルスがロンドンで流出し、多くの死者を出した。感染を逃れたわずかな<人間たち>は、ウイルスが蔓延した本土から離れ、孤島に身を潜めている。対岸の本土にいる感染者から身を守るため、島の人々は見張り台を建て、武器を備え、コミュニティの中の厳しいルールに従って“安全に”生活している。
そこに暮らす家族が、ある任務を実行するために島を出て本土に向かおうとしている。父親のジェイミー(アーロン・テイラー=ジョンソン)と息子のスパイク(アルフィー・ウィリアムズ)だ。「その子にはまだ早い」と言う人々の忠告に対し、ジェイミーは「大丈夫だ」と説得し、2人は頑丈な門の外に出る。本土と島をつな ぐのは一本の土手道だけ。そして、島を離れて本土に行けば、誰も救助には来ない——。
美しく、緑豊かな大自然が広がる本土だが、感染者はどこに潜んでいるか分からない。弓矢を構えて森を抜ける2人の前に、変わり果てた姿の<感染者たち>が現れる。人間の頭蓋骨が積み上げられた塔。人間が、人間ではなくなっている世界——。そんな世界で2人は、驚くべきことに感染を逃れて生きている人間=ケルソン博士(レイフ・ファインズ)に出会う。彼は語る「感染者は進化している、もう別物だ」と。
<人間>と<感染者>の凄まじい戦い、命がけのサバイバルシーンが連続する。黄色い花畑の中から現れた感染者、ジェイミーが 叫ぶ、逃げる、スパイクと母親(ジョディ・カマー)が赤ちゃんを抱え、決死の形相で走る、銃撃戦を繰り広げる兵士たち、母親と感染者の死闘、岸壁の上で抱き合う親子……
アレックス・ガーランドが、『シビル・ウォー アメリカ最後の日』で描いたアメリカ人同士の鬼気迫る接近戦が再び——いや、それ以 上の緊迫感と臨場感が、アカデミー賞監督のダニー・ボイルの手腕により圧倒的な画力で我々に迫ってくる。そしてエンディングの神父のセリフ。「我が子どもたちよ!“審判の日”だ」
『28 年後…』は、世界的パンデミックを経験したわれわれ人類に向けられた“黙示録”なのか?それとも——
『28年後…』は6月20日(金)より全国公開