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四日市ドーム改修関連の補正予算案は追加上程見送り、四日市市議会、一般質問は最終日

YOUよっかいち

一般質問最終日の四日市市議会。審議は委員会の場へ=四日市市諏訪町

 三重県の四日市市議会は6月17日、一般質問の最終日で、フューチャー四日市の樋口龍馬さん、後藤純子さんの2人が質問に立った。一般質問終了後、今議会に上程されている議案23件を委員会に付託した。今議会冒頭での提案を見送り、11日の市議会全員協議会で再説明をした四日市ドームの改修に関する補正予算案は、この再説明でも納得が得られなかったとの判断から、17日の追加上程を見送った。これで、今議会での提案はないと見られている。

〇今議会での追加上程はなしに

 18日から各常任委員会(予算関係は分科会)での審議が始まり、予算案の場合は予算常任委員会の審議を経て本会議で最終判断をする。17日はほかの議案と足並みをそろえて委員会委託に間に合わせられるひとつの節目だった。

 全員協議会の再説明での時点では、説明を尽くし、17日に追加上程を果たしたいとの気持ちが市側にはあったが、さらに詳しい数値などの提出を求められるなど難しい状況で終わった。こうしたことから、追加提案を強行するよりも丁寧な議論を尽くすことで議会の理解を得たいとの判断になったようだ。一方で、市がかなり詳細な資料を議会に提出して再説明したこともあり、そこに一定の理解を示すべきではとの意見も議会内にはある模様だ。

〇経済的自立のための伴走型就労支援を

 この日の一般質問では、樋口さんは市内の生活保護の実情について質問し、就労を伴走型で支援するなど、経済的な自立ができる支援のあり方を市が考えるよう求めた。市側は2024年度の生活保護費が65億4200万円余になっており、経済的な自立を促すことは重要だとの認識を示した。

 樋口さんは「自死ゼロ」に向けた取り組みについても質問。市は2024年の自殺者が49人で、過去5年の数字から見ると、男性178人は女性86人の約2倍、なかでも50歳代、40歳代が多い(女性は70歳代が多い)との数値を説明した。原因を分析するほか、専門的な相談、短期発見の取り組み、出前授業などの自殺者をなくすための施策についても説明した。

〇リチウム電池に注意、収集担当職員の健康にも配慮を

 後藤さんは、ごみの排出・収集について質問した。市は、家庭系のごみは過去10年減ってきている半面、リチウム電池の発火による処理施設や収集車の被害が全国で報告されているため、収集を資源ごみへの分別で行い、一般ごみから切り離したこと、それでも、なお、一般ごみに混入されることがあることなどを回答した。後藤さんは。収集を担当する職員の制服を速乾性にして暑さ対策とし、紫外線から目を守るためのサングラスの着用についても市民の理解を得られるよう説明してほしいと求めた。市は、北部と南部にある清掃事業所を、いずれ統合していくことが必要になるとの見通しも述べた。

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