周りがよく見えるようになって協力できるように! キャンプで身につけた"心の余裕"が生活にもプレーにも成長を及ぼすサッカーキャンプ
ほんの3日親元を離れて過ごすサッカーキャンプ。コーチたちがいるとはいえ、サッカーも宿舎での過ごし方も自分のことを自分で行うなど、サッカー以外の面でも成長するきっかけになっています。
2023年夏の初参加からサカイクキャンプに3回連続で参加しているリヒトくん親子にインタビュー。リピートの理由と実感している成長についてお伺いしました。
学校生活にも大きな変化を与えた体験談とは。
(取材・文:小林博子)
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■初参加のきっかけは?
現在小学5年生のリヒトくんが初めてサカイクキャンプに参加したのは4年生の夏休みでした。お母さんがSNSでキャンプを見つけて薦めてみたところ、リヒトくんは「行きたい!」とすぐに前のめりに。近所のお友達も誘っての初チャレンジとなりました。
実は当時のリヒトくんは、学校を休みがちでいわゆる"不登校"に該当していたそう。ただし、学校は休んでもサッカーチームの練習や習い事は休まず参加するサッカー大好きっ子でした。
そのため、親元を離れて同世代の子どもたちと宿泊しながら生活することに対するハードルはお母さんも本人も特に感じてはいなかったそうです。
「不登校の理由は今でもよくわかりません。学校の友達がすべてではないから、サッカーを通じての友達との時間を楽しんでほしいと思って薦めました」という当時の気持ちをお母さんはお話してくれました。
■晴れやかな表情で帰宅! すぐにリピートを希望する満足度
初めてのキャンプを経験して帰ってきたときのリヒトくんの表情が印象的だったとお母さんは言います。「晴々としたとてもいい顔をしていた」と。
すぐに「また行きたい!」と話してくれたのも嬉しかったとのことです。そのため、その後2回の参加も即決。今年の夏休みのキャンプ参加予定だそうです。
リヒトくんがサッカーを始めた頃はまだコロナ禍で、チームの練習がなかった時期もありました。だからこそ、思いっきりサッカーができる3日間はとにかく楽しく、良い思い出になっているよう。
「ホテルからグラウンドに仲間と移動するのも、サッカー選手になったような気持ちになれてワクワクした!」とかわいい感想も話してくれました。
■キャンプで学校以外の人との接点を持てたことで、人とのかかわり方に変化が
「いい表情」はその後も続き、家庭でのリヒトくんの様子にも変化がみられるようになったようです。その変化とはひとつの「成長」といえるでしょう。サカイクキャンプに参加したことが1つの理由であることは言うまでもないとお母さんは話してくれました。
また、夏休み終了後は学校に行けるようになったのも大きな変化でした。毎日ではなかったものの、「明日は学校に行ってみようと思う」とリヒトくんから提案して登校を開始。休み休みだった頃を経て、2回目、3回目のキャンプ参加を経験した今は毎日登校しています。
「キャンプという非日常へ飛び出して学校以外の人との接点を濃密に持てたことで、人との関わり方に変化があったようです。学校というコミュニティに戻れたのは、学校だけが社会ではないとわかったからかもしれないですね」とお母さんは語ります。
■コーチから見たリヒトくんの成長は"心の容量"が大きくなったこと
毎日接している家族には言語化が難しい子どもの内面の変化ですが、キャンプの間ずっと一緒に過ごしたコーチには明確な成長がわかったようです。
サカイクキャンプスタッフの柏瀬コーチにリヒトくんについて伺いました。
「リヒトくんは、初回参加したときは"心の容量"がすぐにいっぱいになって、周りの人の言うことをうまく受け取れなかったり、自分の気持ちや伝えたいことが言えなかったりする場面が多くありました。
感情のコントロールが比較的苦手なほうだったかもしれません。それもリヒトくんの良いところで優しさでもありますが、2回3回と参加するうちに、その容量がどんどん大きくなっていき、受け取れるようになったり、通すフィルターが変わったりしていきました。
例えば友達に『こうしよう』と言われた時、初回は素直に受け入れられずマイナスに考えることもあったのですが、今は友達のそういった提案をプラスに受け止める考え方のクセがついてきたように見受けます。人との関わり方に余裕ができた証拠でもあります。
また、周りの人に興味が持てるようになったのは3回目で強く感じました。困っている友達がいることにすぐに気づき、荷物を持ってあげたり、苦手そうなことをフォローしてあげたりしている姿を見せてくれるようにもなりました」
■「気づき」はプレーにも現れ、自信につながる
周りをよく見られるようになったこと、友達とのコミュニケーションがより潤滑になったことが、サッカーのプレーにも現れるようになったとお母さんも気づいています。
所属チームではサイドバックを任されることが多いリヒトくん。最近は自分のポジションでの役割以外にも「気づき」が多くなり、広い目でプレーできるようになってきたとか。
これも心の余裕あってこそ。チームのコーチに褒められることも多くなったそう。
そんな変化が自信につながり、サッカーにも日常生活にも好循環が生まれているのではないかとお母さんも嬉しそうでした。
■「僕が今サッカーで褒められているのはサカイクキャンプのおかげ」
最後に、リヒトくんとお母さんにサカイクキャンプへの参加を迷っている親子に伝えたいことを聞きました。
リヒトくんは「僕が今サッカーで褒められているのはサカイクキャンプのおかげだから、参加するといいことがいっぱいあるよと言いたいです」とにっこり。
そしてお母さんはこう続けます。
「サッカーのことは詳しくはわからない私ですが、サッカーでも日常生活でも、子どもの変化を感じます。より一層、家族としても物事を前向きに捉えていけるようになったと思います。とにかく良い影響がたくさんあるので、ぜひ参加してみてください! と強くすすめたいです」。
■サッカーだけじゃない! サカイクキャンプの魅力
リヒトくんのような心の成長は、多くの他の子にもみられることを、これまでのインタビューでも感じます。
サッカーキャンプですが、サッカーの技術だけでなく、人との関わり方や考え方など、心の成長にもフォーカスして指導を受けられるのがサカイクキャンプの特徴でもあります。
参加者1人1人に寄り添って成長を後押しするコーチ陣が、自分で考えてチャレンジする姿勢を促しながら、サッカーのレベルアップをサポート。
ほんの数日で自信がついて、サッカーへの取り組みが変わる。
そんな成長体験を、この夏のキャンプで味わってみませんか?