アジング愛好家が提案する夏休み自由研究テーマは【アジが一番釣れる塩分濃度調査】
汽水域で釣れるイメージの無いアジですが、実は河口付近で、アジングによる釣果が確認されています。しかし、海水魚ですので、真水を嫌うはずです。また、必ず好む塩分濃度はあると考えるのが普通。そこで今回は、アジの好む海域を調べて、好むであろう塩分濃度を調査し、実際にアジングで狙って確認するタイプの自由研究を、是非ともやってみて欲しいので、提案させて頂きます。
自由研究の手順について
まずは、アジについて調べることからスタートです。
アジの生態を知る
海洋生物に特記した書物から、アジの生態を調べてみましょう。食卓で良く見るアジについて、不思議な点や知らなかった点も分かって来ると思います。webで調べると、簡単に答えに辿り着きますが、図書館や学校の図書室で本を探して、資料を作成すると、より理解が深まるでしょう。
アジの好む塩分濃度を確認
アジの事が理解出来たら、好むであろう塩分濃度について深掘りしていきます。実際の釣り場で計測して、比較出来るようにしておきましょう。
実地調査は河口がオススメ
塩分濃度が著しく変化する河口が調査をする場所としてはお勧めです。それも海水の流れ込みがある河口です。潮回りは大潮や中潮を選定し、塩分濃度の変化が出易い環境を選ぶことが重要です。また、事前調査として、「アジが釣れた」と事実確認も必要です。釣具屋さんに尋ねてみるのが一番良いと思います。
実釣調査に必要な物を準備する
お次は実際にアジを釣ります。その前に、必要な物から解説します。
服装
ライフジャケットと運動に適した服、滑り止めのついた靴(フェルトスパイクシューズ)
釣具(タックル)
ロッド:ルアーウェイト0.5g~5gの範囲のアジングロッド
リール:スピニングリール1000番~2000番
ライン:アジング用のメインライン(エステルライン0.3号、フロロカーボンライン2lb、ナイロンライン2lb、PEライン0.25号)
リーダー:フロロカーボンライン0.8号(3lb)
ルアー:ジグヘッド&ワーム
計測に必要な物
塩分濃度計:お父さんが使っている?ラーメンの塩分濃度を測る物で大丈夫です。
水汲みバケツ(測定用に水を汲み上げる為、紐がついた物)
使用するルアーについて
ロッドのルアーウェイト適合範囲の重さのジグヘッドに、好みのカラーのワームをセットします。この辺は、ネットで調べてみたり、自分で考えて選ぶのも研究になるので、選んだ理由も研究内容に「まとめ」の項目で記載すると個性が反映されて良いと思います。
実釣調査開始
いよいよ釣りスタートです。一連の流れの例を紹介します。
塩分濃度を測る
調査して目星のついたフィールドへエントリーします。一番最初にやるべきことは、塩分濃度のチェックです。水汲みバケツで水を汲み、塩分濃度計でその時の塩分濃度を計測し記録します。
アジングでアジを釣る
塩分濃度のチェックが終われば、アジングでアジを探していきます。「塩分濃度」と「釣れたアジ」の結果は、後でまとめる際に確認出来るように、写真を撮って記録しておくと便利です。「日付」、「時間」、「位置」の情報が写真に記載されているので、スマホでの撮影がお勧めです。
調査時間
調査する時間間隔は、15分毎がお勧めです。しかし、その間隔で塩分濃度に変化が見られ無い場合は、30分間隔として、少し長くしてみましょう。
勿論、アジの好む塩分濃度に近づけば、釣果に期待が出て来ますが、そのセオリーを覆す発見があるかもしれません。気を抜かず調査を行いましょう。
身近なアジの意外な生態
研究対象をアジとした事により、身近な魚でも知らなかった生態が理解でき、更に好奇心が強くなり「深く知りたい」と思えたら、今回の自由研究は成功と言えると思います。また、知る事が出来たアジの生態は、解説項目で研究のつかみとして記載し、更に実際に確認した方法や使った道具、釣りをした場所は写真を撮影しておき、研究資料に添付すると、より紹介し易い形になるので、やってみて欲しいです。
ここに、答えを書く事は容易ですが、私の知らない答えが、あなたには見つけられる様な気がしますので、是非とも、この夏休みの自由研究テーマに取り組んで欲しいと思います。
<松永一幸/TSURINEWSライター>