通いたくなる心地よい空間。休日に行きたい新潟の「個性派カフェ」5選
メニューはもちろん、漂う空気感込みで愛されている、こだわりの5店舗をピックアップ。通いたくなる居心地の良い空間のお店ばかりです。
愛着珈琲 出湯温泉喫茶室|阿賀野市
クリームチーズをふんだんに使ったニューヨークスタイルのチーズケーキ(440円)。大倉陶園などこだわりの器にも注目を。
時代に流されない喫茶室で“日常の中の非日常”を
古町で15年営業した「カフェ砂場」での経験や家具補修の技術を生かし、歴史ある出湯温泉街の古民家を改装した店舗で、オーナー・石川さん夫妻が営むお店。
「自分が行きたいと思える喫茶室」を目指したという店内は、アンティーク家具のほか至る所に本やレコードが並び、真空管アンプから流れる心地良いジャズやボサノバを聴きながら思い思いのひとときを過ごせる、まさに大人の喫茶室。
そんな空間でいただきたいのが、西区「交響楽」で特別に焙煎してもらっている深煎りのコーヒー豆を丁寧なネルドリップで淹れる一杯。自家製のケーキやスコーンも評判で、濃厚なチーズケーキはコーヒーとの相性も抜群。
苦みとスッキリとした後味にファンの多い愛着珈琲(550円)。おかわりは200円引き。
ほかにも、ノスタルジーを感じる懐かしい銀皿で提供される、月・火・金曜のランチタイム限定のナポリタンや、香ばしい厚切りトーストも。こちらもぜひ味わってみて。
懐かしのナポリタン(660円※ドリンク代別途)。
トースト あん生トッピング(495円)。
幻の看板猫・ネルちゃんに会えた時は、過剰に反応せず穏やかに見守って。
店舗情報
店舗名:
愛着珈琲(アイチャクコーヒー) 出湯温泉喫茶室
住所:
阿賀野市出湯738
TEL:
0250-62-8686
営業時間:
8時~17時(16時LO)
定休日:
水・木曜
席数:
28席
駐車場:
8台
備考:
中学生未満の入店は不可
DOORS COFFEE WORKS|新潟市中央区
甘い果実味とフローラルな余韻を楽しめるEthiopia Niguse(650円)と、王林のジャムを添えたホットビスケット(500円)。おやつのラインアップは日替わり。
こだわり抜いた焙煎でコーヒーの魅力を再発見
「コーヒーの美術館」をコンセプトに掲げる自家焙煎が自慢のカフェ。「スタッフに声を掛けやすい席の配置にしているんです」と教えてくれたのは、オーナー・斉藤さん夫妻。
「COFFEE COLLECTION」に入賞歴のあるこちらでは、個性豊かなコーヒーの魅力を最大限に伝えるべく、どの銘柄にも味わいや原産国を記載したカード添えて提供。
10銘柄前後の中から好きな2銘柄を選ぶ人気の飲み比べセット(1,300円)。
新たな出会いや風味の違いを楽しめる人気の飲み比べセットのほか、店頭で販売している豆を購入して自宅で味わうことも。
自家焙煎した豆を丁寧にドリップ。知識豊富なスタッフとの会話も楽しんで。
シーズナルドリンクにも力を入れており、ウッドチップを燻して香り付けした焼き芋のような後味のオイモミルク(700円)は、コーヒーになじみがない人からも支持が厚い。
気軽に寄っても楽しく、周辺知識を掘り下げてもさらに楽しい、まさにコーヒーの世界への入口のような存在のお店にぜひ足を運んでみて。
焙煎した豆がカードとともにディスプレイされているカウンター。コーヒー初心者でも詳しく教えてくれるので安心。
店舗情報
店舗名:
DOORS COFFEE WORKS(ドアーズ コーヒーワークス)
住所:
新潟市中央区京王3-5-33 京王ビル101
TEL:
なし
営業時間:
10時~18時※土・日曜・祝日は9時から
定休日:
水曜
席数:
10席
駐車場:
4台
ツバメコーヒー|燕市
壁一面を覆い尽くす本棚。ジャンルを問わない田中さんの選書が楽しめる。店内の本は新品・中古品ともすべて購入可能。
ほど良い距離感で過ごせる満足度重視のコーヒー店
オープンから13年目を迎えた、ヘアサロンを併設するこちら。幅広いジャンルの本や雑貨に囲まれた店内は良い意味で雑然としており、ゆったりとした席間隔で肩肘張らずにくつろげる。
オーナー・田中さんが自家焙煎するコーヒーは、マイルドな中煎りのツバメブレンドと、ほろ苦い深煎りのイヌワシブレンドが中心。「たっぷり入れてゴクゴク飲んで満足してほしい」と、ドリンクサイズは一律で大きめ。
固めのパウンドケーキにホワイトチョコレート、バタークリーム、季節のジャムを挟んだヴィクトリアケーキ(650円)と、濃厚かつスッキリと甘いリッチココア(800円)
素朴なおいしさが際立つヴィクトリアケーキのほか、ガトーショコラなどスイーツと好みのドリンクをおトクに楽しめる得々セットも展開している。
カフェスペースには16歳の看板犬・黒スケくんがいる日もあるので、見かけた日には優しく接して。
ドリップコーヒー(550円)とツバメクッキー(20枚入り 594円)。
店内で使用しているワイスケドリッパーや穂生窯のツツマグなど、厳選されたグッズが並ぶ雑貨販売も好評。
ゆったりとくつろげる一人用の席も。週末のピークタイムを除き、マグカップとテイクアウト用の紙コップを選べる。
店舗情報
店舗名:
ツバメコーヒー
住所:
燕市吉田2760-1
TEL:
0256-77-8781
営業時間:
11時~17時
定休日:
月~水曜
席数:
15席
駐車場:
15台
somewhere|長岡市
店内の書籍は自由に読むことができ、購入も可能。観葉植物も販売している。
使い方は十人十色。モダンなサードプレイス
デザインスタジオ「Sponge」が手がける隠れ家的カフェ兼アートギャラリー。こちらでは、最初に席料を支払うことで、何時間でも気兼ねなく滞在できる制度を導入している。
「自分自身があまり接客されたくないので基本放置スタイルです」と話すオーナー・髙坂さん。
席数を絞ることでゆとりのある席間隔を確保し、全席に電源とWi-Fiを備えた作業に没頭できる空間を作り上げている。
本や雑誌、家具やアートなど、見渡せば何かしらのデザインが視界に入るので、時にはインスピレーションを得ることも。
ギャラリースペースでの個展や空間全体を使ったインスタレーション、ワークショップやトークイベントなど、可能性は無限大。
クリーミーなホワイトソースを堪能できるクロックムッシュトースト(850円)。
アイスやテリーヌのほか、季節の食材を使ったタルトやケーキは数週間ごとに変わるので、一期一会の出会いを楽しんで。
柿とチョコレートを使ったクラムケーキ(600円)。
1階にある「おやつショップdabo」の素朴なドーナツ。抹茶(280円)、シュガー(220円)。小千谷市・アルペジオの焙煎する豆を使ったカフェラテ(550円)。ドーナツは店内への持ち込みもOK。
店内には座り心地抜群のソファ席も。
店舗情報
店舗名:
somewhere(サムウェア)
住所:
長岡市大島本町1-8-11 金型ビル2F
TEL:
なし
営業時間:
13時~21時LO
定休日:
月~木
席数:
18席
駐車場:
5台(共有)
備考:
席料別途500円+ワンドリンクオーダー制※ギャラリーのみの利用は無料
Rural Reading|長岡市
古民家の雰囲気を色濃く残した店内。あえて残されたアートのように崩れた土壁が印象的。
自然豊かな書店と喫茶店で読書体験をより身近に
築70年の古民家で営む書店と喫茶店。「田舎でゆっくりと読書を楽しんでもらいたい」という思いが込められた店内に一歩足を踏み入れると、細部までこだわり抜かれた空間に驚く。
民家で使われていた床材から新たに組み入れたヘリンボーンまで、新旧が融合した内観のなかでも、趣深い家具は主に九州大学の歴史的木製什器在野保存活動の品々。
奥のテーブル席のほか、カウンターや立ち読み用の止まり木など、細かな気配りが目を引く。
カウンターで注文してから席へ。
そんな空間でいただけるのは、季節の素材を使ったプリンやアイスといった自家製のデザートと、「IDLE MOMENT」から仕入れる茶葉をブレンドした中国茶や台湾茶。
固めの食感にファンの多いマロンと凍頂烏龍茶のプリン(550円)。デザートは季節により入れ替わり。
店内の本以外にも、本を持ち込んでの読書も歓迎している。写真撮影や会話は常識の範囲内にとどめ、凛とした空気ごと穏やかな時間を満喫して。
熟茶とはちみつのパウンドケーキ(480円)、ルレクチェバニラの自家製アイスクリーム(350円)添え。
まろやかな口あたりの雲南古樹紅茶(550円)。
店舗情報
店舗名:
Rural Reading(ルーラル リーディング)
住所:
長岡市寺泊入軽井1878
TEL:
なし
営業時間:
10時~17時
定休日:
不定休
席数:
15席
駐車場:
7台※予備もあり
※掲載情報は2025年1月14日時点のものです。掲載店舗の営業時間や定休日が変更になる場合がございます。おでかけの際は、直接ご確認ください。
(文/Komachi編集部 山崎)