【心理的安全性】意見を言えない人が気持ちよく話せるようになる魔法とは?【白魔法の心理学】
意見を言えない人が気持ちよく話せるようになる魔法
ちょっとおかしな意見を出して会議の雰囲気をゆるくしてあげる
ブレーンストーミングやミーティングの際、参加メンバーのなかで発言しない人が時々います。
こういう人は、話を理解していないと周囲の人から思われたり、自分の意見が否定されたりすることを極端に恐れていることが多いのです。
組織のなかで自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態を心理的安全性と呼びます。最近では「生産性が高いチームは心理的安全性が高い」という研究結果もあり、心理的安全性を高めることが個人や組織の効果的な学習や革新につながると考えられ注目を集めています。
実際、引っ込み思案なメンバーばかりでは満足な意見も出ず打ち合わせになりません。ならば、あなたが盛り上げ役を買って出てしまえばいいのです。
やり方は簡単。ちょっとおバカな意見を出してあげるのです。たとえば、新商品立案のブレストであれば「おならの出ないさつまいもチップスとかあるといいよね」みたいな、実現不可能であってもその場が和むようなひと言でいいのです。
こんなふうに心理的安全性を高めてあげれば、周囲の人たちも「自分の意見がたとえ変でも大丈夫そう」と思いはじめ、発言しやすくなるのです。そうして参加メンバーが自分の意見を一度口にすることで、次々と新しいアイデアが生まれる過程を成功体験として目の当たりにするため、次回からの打ち合わせも確実に盛り上がるはずです。
気軽な意見を出して誰もが発言できる雰囲気に!
「しかるべくこの新製品は〇〇であるからして…その点につきましてはこの後の質疑応答などで…」
「なんだかみんな萎縮しちゃって活発な意見交換ができなさそうな雰囲気だな…」
「はい! それはたとえば橋の端を歩くときに持っている箸を落とさないで歩けるような製品という感じでしょうか?」
「なるほどいい例えですね!!そして完璧なイントネーションですね!」
「なんだ。割と自由に発言していいかもしれないな」
「よし! 気がついた点を言ってみよう」
【出典】『白魔法の心理学』監修:渋谷 昌三