【夫の育毛に月4万円!?】家族4人、出費がかさむ!家計簿を見て……ため息#4コマ母道場
人は誰でもコンプレックスを抱えているのではないでしょうか。そのコンプレックスに対して、周りができることがあるとすれば、励ましたり、温かく見守ったりぐらいでしょう。しかし家族のコンプレックスが家計に打撃を与えているとしたら……? 旦那さんを傷つけたくないけれど、一歩踏み込んで話をしなくてはいけないと意気込むママVSコンプレックスを刺激され、ムキになってしまう旦那さんのお話です。
家計が厳しい
【編集部コメント】 育児とお金は切っても切り離せない関係ですよね。イチカさんのお宅は、共働きで頑張っていました。しかし想像以上にかさむ教育費に、頭を悩ませます。子どもの年齢が上がるほど、出費が大きくなってしまうのは仕方ありません。子どもを育てる以上、ある程度は想定して貯蓄していたとしても、なかなか思う通りにいかないのが現実です。宝くじの当選を夢見てしまうほど苦しい家計。イチカさんは何度も家計簿を見直して、無駄がないかどうかチェックしてしまうのでした。
あのお金が浮けば……
【編集部コメント】 イチカさんの旦那さん、ヒカルさんは薄毛に悩んでいるのだそう。そもそも毛量は人それぞれですが、体質や加齢によって減少傾向が進み悩んでいる人、対策をしている人も多くいるのではないでしょうか。ヒカルさんもその一人。若い頃から並々ならぬ努力のもと、薄毛対策を行ってきました。「継続は力なり」と信じて、クリニックに通っていたのです。しかし「家計」という枠の中で見たとき、その出費が本当に必要であるかどうか疑問に思ってしまうイチカさんなのでした。
どんな夫でも大好きなのに
【編集部コメント】 どんな夫でも受け入れる……! イチカさんの深い愛情を感じます。それはきっと、ヒカルさんの優しい人柄もあってのことなのでしょう。結婚してもうすぐ20年、今まで特に大きな喧嘩をしたことがないというのもすごいですね。お互いに相手を思いやるからこそ、できる技。まさに円満夫婦のお手本のようです! しかしそんな仲睦まじい夫婦生活を脅かす出来事が今、起きようとしているのです。その原因は「お金」と「薄毛」。イチカさんは、何と切り出すのでしょうか。無事に話し合いが終わることを祈っています。
その育毛剤、必要?
【編集部コメント】 言いにくいことを、勇気を出して切り出したイチカさん。本当はイチカさんも、ヒカルさんに薄毛対策を続けさせてあげたいと思っていたことでしょう。しかし現実はなかなか厳しいものでした。これもすべては子どもたちの教育費のため。心を鬼にしてでも節約できるところは節約していかないといけないのです。だからこそ思い切って、イチカさんはヒカルさんに相談を持ち掛けました。そんなイチカさんの勇気も知らず、ヒカルさんは間髪入れずに薄毛対策をやめることを拒むのでした。
どんなあなたも愛してる!
【編集部コメント】 イチカさんは、ヒカルさんに想いのたけをすべてぶつけました。結婚して20年も経てば、相手への正直な気持ちを話すなんて気恥ずかしくてなかなかできないことでしょう。それでも恥ずかしがらずにストレートに気持ちを伝えることができるのが、イチカさんのいいところなのかもしれませんね。イチカさんの気持ちに対してはまんざらでもないヒカルさんですが、どうにも「薄毛」というワードにデリケートに反応してしまうようです。「そういうことじゃない」とは、いったいどういうことなのですか? ヒカルさん。
現実を受け入れて!
【編集部コメント】 イチカさんなりに、だいぶ譲歩して提案をしました。イチカさんは別に薄毛対策をするなとは言っていません。安い育毛剤に変えるとか、子どもの教育費の目途がつくまでお休みするとか、しっかり考えて話しています。しかし話せば話すほど、ヒカルさんとの心の距離は遠くなってしまっている気がしますね。イチカさんの考える「現実」と、ヒカルさんの思う「現実」が違っているのかもしれません。確かに他の人の一言でやめられるくらいなら、こんなに長いあいだ頑張ってはこられませんよね。気持ちのスレ違いにもどかしくなってしまいます。
家系的にも……
【編集部コメント】 これはもう、「薄毛」に対する価値観の違いですね。ヒカルさんは幼い頃から「薄毛」をセンシティブに捉えていたのでしょう。一方イチカさんにとっては「薄毛」はたいして問題ではない様子です。だからこそ薄毛対策にかける「数万円」に対して、互いの熱量が異なってしまい、揉める原因になっているのかもしれません。けれどいくら家計が厳しいからといって、ヒカルさんがこれだけ大切にしている髪の毛を「すべて無くしてもいい」なんて……。もう少しヒカルさんの気持ちに寄り添ってあげてもいいかもしれませんね。
【夫の気持ち】やれることをやるしかない!
【編集部コメント】 ヒカルさんの薄毛対策に対する熱意が伝わってきます。「遺伝」と一言で言ってしまえばそれまでなのかもしれませんが、その言葉に甘えず、自分でできることをしっかりやって「なりたい自分」になるための努力を惜しまないヒカルさん。月4万のクリニックは、ヒカルさんの中では最後の砦だったのかもしれません。一方的に「家計のためにやめて」と言われたら、カチンとくるのも納得できますね。ここまできたら、最後まで自分を貫いてほしいと願いますが、家計が厳しいというイチカさんの現実も分かる分、どちらを応援したら良いのか悩んでしまいます。
諦めたら、そこで終わり
【編集部コメント】 人生を2回経験できるとしたら、薄毛対策をした人生と、しなかった人生との比較ができるでしょう。比較した上でその効果の是非を確かめることができますが、人生は一度きりです。薄毛対策の効果の有無はもちろんですが、ヒカルさん自身の気持ちがどう違うのかが大切になってくるのです。ヒカルさんにとって、やり直しがきかない闘い、それが「薄毛対策」なのでしょう。「やめる」とか「休む」とか「植毛する」とか、簡単に言わないでもらいたいというヒカルさんの気持ちが伝わってきますね。
【私の気持ち】化粧品代が同じって?
【編集部コメント】 子どもにあまりお金の話はしたくないけれど、時に現実を知ってもらうことも必要なのかもしれません。今回は意図せず子どもたちに家計の厳しさがバレてしまいましたが、これを機により一層勉強に身を入れてくれることを願ってしまいますね。マユさん自身も、父親の薄毛対策の効果については、疑問を持っていたようです。そんななか、ミナトさんはひとり冷静に切り出します。「化粧品代」も同じようなもの……? それはどういうことなのでしょうか。そう、他の人から見て「無駄」だと感じるものは、ヒカルさんの薄毛対策だけではなかったようですよ……?
見えない努力
【編集部コメント】 そう、化粧品は大人の女性にとって必需品でしょう。肌の状態を保つためだったり、人と会うときのマナーであったり、自分への自信をつけるためだったり……お化粧をすることは、女子のたしなみとして間違ってはいません。ただその種類が多く、ひとつひとつの値段が積み重なると、結構な金額になってしまうこともあります。けれど、これも自分自身のための努力……って、アレ? この流れ、少し前のお話で聞いたことがあるような気がしますね。はたしてイチカさんは、このことに気が付けるのでしょうか。
だったら母さんの化粧もやめるべき
【編集部コメント】 イチカさんだって、いつかはシワシワのおばあちゃんになることでしょう。今は化粧品の力で保たれているかもしれませんが、「老い」はいずれそのうちやってくるのです。だったらいっそのこと、化粧品類を使わないでおく……? いつか失うであろう髪の毛のためにヒカルさんが毎月4万使うことに難色を示すのであれば、イチカさんもそうするべきだとミナトさんは冷静に分析します。「ぐうの音も出ない」とは、このことなのかもしれませんね。イチカさんは、自分がヒカルさんにしてきた言動を思い出しているようです。
「そういうことじゃない!」の意味が分かった
【編集部コメント】 イチカさんは自分がヒカルさんに言ってしまったことを、自分に置き換えてみました。自分が毎日当たり前のように使っている化粧品類を「効果がない」「どうせおばあちゃんになるんだからやめて」と言われたら、どういう気持ちになるのでしょう。そう、答えは「そういうことじゃない」のです。自分磨きや身だしなみのひとつとして、私たちは化粧品を使っています。それはヒカルさんにとっての薄毛対策も同じ。そのことに気が付けたイチカさんは、今すぐにヒカルさんに謝りたいと思ったのでした。どうかヒカルさんが許してくれますように……。
【夫の気持ち】そろそろ潮時なのかな……
【編集部コメント】 薄毛対策にゴールはあるのでしょうか? その答えは人によるのかもしれません。お化粧だっておばあちゃんになってもしっかりとする人もいれば、ある年齢からあまりしなくなる人もいるでしょう。すべて自分で納得して決めることなのです。ヒカルさんは自らの薄毛対策に、いつか終わりを見出さなければいけないことは分かっていました。しかし、やめどきが分からない。どこにゴールを置くのかによっても異なってきますよね。ヒカルさんは、そのゴールはもしかしたら「お金」なのかもしれないと思いはじめました。お金が足りなくなってきている現状、ここら辺が潮時なのかもしれない……そんなふうに考えてしまいます。そんなとき、イチカさんが入ってきて……? はたして2人は納得のいく結末を迎えることができるのでしょうか。
【私の気持ち】夫にとっての育毛は、私にとっての化粧
【編集部コメント】 イチカさんは、ヒカルさんにしっかり謝りました。こうやって素直に謝ることができるのも、イチカさんの素敵なところですね。ヒカルさんにとっての「薄毛対策」と、イチカさんにとっての「化粧」は根本的には同じ意味合いをもつということを、しっかり丁寧に伝わるように話すイチカさん。ヒカルさんはまだ理解が追いついていないようですが、イチカさんが薄毛対策に理解を示してくれているとは伝わっているようです。ヒカルさんの薄毛対策はまだまだこれからが本番! と言い切るイチカさん。まぁずっと薄毛を気にしてきたヒカルさんにとっては、今までもこれからも「ずっと」本番なのかもしれませんが……。
一番大事なのは納得感
【編集部コメント】 人は誰しもコンプレックスを抱えていることでしょう。それをすんなり受け入れられる人もいれば、いろいろな手を尽くしたうえで受け入れていく人もいます。その是非について、他人がとやかくいう問題でもなく、対策を続けるもやめるも決めるのはすべて本人の「納得感」次第なのです。自分に責任をもつことができるのは、他の誰でもない自分自身だけなのですから。イチカさんも家計が厳しいのであれば、薄毛を引き合いに出すのではなく、ストレートに家計について話せば良かったのかもしれませんね。つくづく話し合いの難しさを感じてしまいます。
続けて!
【編集部コメント】 ヒカルさんからも、思わず怒ってしまったことへの謝罪がありました。どちらかというと、ヒカルさんはあまり悪くないような気もしますが……。それでもしっかりと反省できるヒカルさんは素敵! イチカさんが夫の髪の毛の有無を気にしないというのも納得のお人柄ですね。諦めたらそこで髪の毛は終了……ヒカルさんはそんな気持ちでずっと薄毛と闘ってきたのでしょう。その並々ならぬ覚悟に、イチカさんはますます自分が深く考えないで言ってしまったことへ反省を深めるのでした。そして今度こそ、心からヒカルさんの薄毛対策を応援しようと心に決めたのです!
一緒に考えていこう
【編集部コメント】 一件落着ですねー! 良かった! イチカさんの失礼な提案を許してくれたヒカルさん。これもすべて、今までの信頼関係があったからこそなのかもしれませんね。さらに一番大切な「今後について」話し合いができるなんて、とてもいい夫婦関係でうらやましいです。ヒカルさんはずっと髪の毛を減らさないように向き合ってきました。だからこそ「お金を減らさないようにする方法を考えるのも得意」とは、なんとも洒落た頼もしいお言葉です。ヒカルさんからすれば髪の毛を増やすよりも、お金を増やす方法を考える方が簡単なのかもしれません。ヒカルさんの髪の毛も家計も、プラスに転じることを祈っています!
どんなあなたでも
【編集部コメント】 家計をプロに見てもらって安心できたのですね。今は良くても、今後の生活に影響が出てしまっては本末転倒です。老後の資金も含めて現状の家計を見直せたことは、未来の2人のためにもなったことでしょう。雨降って地固まるとは、まさにこのことなのかもしれません。老後資金を使う頃には、お互いに老いが訪れて、今回の騒動のことを小さく思えるのかもしれません。さまざまなことを乗り越えて、楽しそうに笑っているふたりの未来が見える気がしますね。輝かしいお2人のこれからを、応援していますよ!