卒業課題で「電子紙芝居」 こども園で披露し好評 名張高
三重県名張市東町の名張高校(松﨑隆尚校長)総合学科「総合ビジネス系列」の3年生が受講している課題研究の中の「画像処理」を選択する22人が、今年もオリジナル電子紙芝居の制作に取り組んだ。校内で選考された3作品が蔵持こども園(同市蔵持町原出)で披露され、園児たちも夢中になった。
2年目となる取り組み。画像編集ソフトを学んできた生徒たちが、玉田七七重教諭からの「保育園児または小学校低学年対象に、メッセージ性を持たせたオリジナル作品を」との卒業課題で考案。絵を描いたり音を付けたりして仕上げた。
今年1月下旬に選出されたのは、辻本結奈さん(17)と松原沙恵さん(17)による「ねこくんとうさぎちゃんのけんか」、髙鴨凛さん(18)と上野杏果さん(18)の「ひとりでいかないで 」、藤本優羽さん(18)の「かよわいうさぎさん」。
2月17日には同園の年少から年長の園児約80人に、大型スクリーンを使って読み聞かせたところ、「全部おもしろい」「絵が可愛い」と大反響だった。
発表した生徒たちも「いい経験になった」「じかに反応が聞けて良かった」とニッコリ。玉田教諭は「単にソフトの操作方法を習得するだけでなく、聞き手を意識して作品に取り組む重要性を学んでくれたことは良かった」と話した。
3作品は同高のウェブサイト(http://www.mie-c.ed.jp/hnabar/?p=13393)で3月末まで閲覧できる。