ウコギ類は香りが鮮烈な美味山菜!特徴的な複葉と香りで見分けよう【野草・山菜・きのこ図鑑】
ウコギ類 ウコギ科
小さいけれど香りが鮮烈な美味山菜
タラノキやウド、コシアブラなど山菜界の一軍メンバーが揃うウコギ科の代表種。エゾウコギ、ヤマウコギ、ヒメウコギなどいくつかの種類があるがいずれも食用になる。タラノキやコシアブラのような大きな新芽を付けないため1食分集めるのはやや手間だが、知名度が低くライバルが少ないのはありがたい。5枚の小葉を手のひらのように開いた特徴的な複葉と、葉を揉んだときに立つ、ウコギ科特有の爽やかで食欲の湧く香りが特徴。枝に鋭い棘があり採取の際は注意が必要。この存在と、食用にできることから生け垣として植えられることもあった。
● 採れる場所:身近
特徴的な複葉と香りで見分けられる
よく見かけるのはヤマウコギとヒメウコギ。ヤマウコギは比較的広い地域の山野で見かけるが小さい株が多い。ヒメウコギは中国原産の帰化種と考えられており、人里近くに多い。ヒメウコギは葉が展開する前が食べ頃だが、ヤマウコギは展開後も食べられる。
【出典】『野草・山菜・きのこ図鑑』著:茸本 朗