【西武】源田壮亮選手インタビュー 自身初のサヨナラヒットを放った心境を語る
8月23日放送のライオンズナイターでは、ベルーナドームの西武―楽天21回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの源田壮亮選手にインタビューした模様を放送した。オリックス戦での自身初のサヨナラヒットを放った心境について訊いた。
――昨日のオリックス戦(8月22日、21回戦)、10回裏、2アウト、満塁、サヨナラのチャンスで痛烈なショートゴロを放ちました。1塁ベースを駆け抜けたあとにヘルメットのおでこ辺りを右手で叩いていましたが何故でしょうか?
源田「ちょっとでも野手の正面からずれてくれたらなと思っていました」
――すごくいい当たりでしたね。
源田「そうですね。いい当たりの分悔しいですけどね」
――全員で力を合わせて無失点でしのいだ12回裏、チャンスで再び源田選手に打席が回ってきました。打席に向かう時はどんなことを考えていましたか?
源田「10回裏の打席のこともあったので、『次こそは』とすごく思っていました」
――後ろ姿に闘気がみなぎっていましたよ。
源田「本当ですか? よかったです」
――マウンドにいるオリックス川瀬堅斗投手は大分商業高校で、源田選手の10学年離れた後輩なんですね。対戦してみていかがですか?
源田「すごく気迫も感じましたし、『プロ野球で高校の後輩と対戦できるのはすごく幸せなことだな』と思いました」
――あの緊迫した場面でそこまで考えていたんですね。
源田「打席に入る前までぐらいですね(笑)」
――初球はチェンジアップでストライク、2球目は高めの真っ直ぐを見送ってボール、3球目はカーブを空振り、1ボール、2ストライク。3球で源田選手は追い込まれましたが、どんな気持ちで打席に入りましたか?
源田「ベンチから緩いカーブとチャンジアップ、145キロぐらいの真っ直ぐというのは見ていたので、変化球を引っ掛けて凡打をしない待ち方をしながら、『真っ直ぐに対応できるかな』の気持ちで打席に入りました」
――4球目のチェンジアップを見送りボール、5球目の高めの真っ直ぐをレフト方向にファウル、6球目のカーブもファウルにして、2ボール2ストライク。ここまでの6球で、サヨナラヒットを放つ流れに繋がった1球はありましたか?
源田「全体的に真っ直ぐも変化球も外角に来ていて、『どこかで内角の真っ直ぐがあるだろうな』というのがあったので、内角に来たら球が見えた瞬間に振ろうと思っていました」
――その気持ちが7球目の思い切ったスイングだったんですね。
源田「そうですね」
――7球目の内角高めの真っ直ぐはずいぶん高かったですよね?
源田「はい。でも、体の近いところに球が来た瞬間にバットを振ろうと思っていたので打ちにいきました」
――内角高めの真っ直ぐを空振りしないのは好調の証でしょうか?
源田「普段は追い込まれた時に内角高めの真っ直ぐを振り抜くバッティングはなかなかできないのですが、割り切って打ちにいきました」
――打った瞬間はどんな気持ちでしたか?
源田「打った瞬間にヒットだと分かったので、本当に嬉しかったですね」
――右手を挙げて喜んだのは1塁を駆け抜けたあとでした。明らかにサヨナラヒットだと分かった時にガッツポーズをしながら走る選手を見かけますけども、源田選手は両腕をきれいに振り全力疾走をしていましたが理由を教えていただけますか?
源田「打った瞬間に1塁コーチャーズボックスにいた赤田(将吾)コーチが1塁ベースを指して『ここまでちゃんと走れ』というジェスチャーが見えたので、1塁までしっかり走りました」
――何が起きるか最後まで分からないから「ここまで走れ」ということですね。
源田「そうですね」
※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー