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メル・ギブソン『パッション』続編、2026年撮影めざす ─ 「幻覚のような脚本、野心的な作品です」

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メル・ギブソン監督、イエス・キリストの受難と復活を描いた映画『パッション』(2004)の続編映画が、いよいよ来年(2026年)にも撮影される計画であることがわかった。

イエス・キリストの物語を激しい表現で描いた『パッション』は、賛否両論を招きながらも複数の映画賞に輝き、現在も根強い支持を受けている一作。続編は2016年ごろから計画されており、構想10年を経て、ようやく実現に進みはじめたようだ。

ポッドキャスト「」に登場したギブソンによると、続編の原題は『The Resurrection of the Christ(キリストの復活)』。現在は2026年の撮影開始を目指しており、これからプリプロダクション(撮影前準備)を始める段階。イエス・キリスト役には前作のジム・カヴィーゼルが続投するが、「20年経っているのに、(劇中では)3日後の設定。だからCGを使わなければ」と述べ、CGによる“デジタル若返り”を示唆した。

本作ではイエス・キリストの物語を正しく伝えるため、「天使の堕落から、最後の使徒の死までをきちんと描きます。別の領域、地獄やシェオル(黄泉)に行くことになる」という。脚本はギブソンのほか、弟のドナル・ギブソンと『ブレイブハート』(1995)のランダル・ウォレス。「とても野心的な作品なので、執筆には時間がかかりました。まるで幻覚のようで、こんな脚本は読んだことがない」と語った。

「(イエス・キリストの)起源を描かねばいけません。どう描くのか、どう撮るのか、そして人々の感情をどう呼び起こすのかを長らく考えてきました。簡単なことではないし、さまざまな計画が必要になるし、そのまま実現できるかはわかりません。とても野心的な試みですが、挑戦したいんです。単純で安っぽいものにならないようにすることが大切。ほとんど手品みたいなものですね。」

ちなみにギブソンによると、前作『パッション』はアラム語やヘブライ語、ラテン語で製作されたが、本作は物語のコンセプトが難解なため、せりふをすべて英語にすることを検討しているそう(前作も脚本自体は英語で執筆され、台本の時点で翻訳された)。また、俳優陣が別の言語を学び直すというハードルの高さも懸念しているようだ。

『パッション』続編映画『The Resurrection of the Christ(原題)』は2026年の撮影予定。

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