どういう状況!?「全裸で救急車に乗せられるところだったわ!」“風呂場の洗面器”が原因で親友が激怒 → 絶縁 50代男性が語る顛末
20年来の友情が、風呂場の洗面器一つで終わりを告げた――。そんな驚きの体験談が寄せられた。50代男性の大野さん(仮名)は約2年前、親友宅に宿泊した。その際、風呂を借りたことが発端だったという。
後日、親友からLINEで顔文字つきのこんな連絡があった。
「お前がウチの風呂に入った時に床に置いた洗面器で滑って転んだぞ!!正月早々、全裸で救急車に乗せられるところだったわ!!(# ゚Д゚)」
驚いた大野さんは、「あ、ごめんm(__)m」と、こちらも顔文字付きで返事をしたところ、「顔文字とかお前、反省していないだろう!!(# ゚Д゚)」と、またしても顔文字で返事が来て、最終的に絶縁した。何があったのか、編集部では大野さんに詳しく話を聞いた。(文:篠原みつき)
「自己責任ではないかと思いました」
その親友は独身で戸建ての一軒家に住んでおり、彼とは「仲間同士で月一で集まって食事やボードゲーム、バーベキューをやったりする仲」だった。
「正月くらいに遊びに行って、皆でご飯を食べて他の皆は解散し、自分は風呂を借りて宿泊してから帰りました。友人は、自分が床に置いた洗面器に、足を突っ込んだ拍子に滑ったみたいです」
友人に怪我はなかったようだが、「とにかくお前のせいだ!!」と怒り狂っていた。一方的に責められたものの、大野さんには釈然としない思いがあった。
「洗面器は床に置くな、と言われたわけではなく、そもそも彼が風呂に入るには、
1:風呂を掃除する。
2:風呂に水を張る。
3:服を脱いで風呂に入る(ここで洗面器を踏んだらしい)。
と3回洗面器を確認する機会があり、それすら見落としたというのなら自己責任ではないかと思いました」
大野さんによれば、洗面器の件だけでなく「ここぞとばかりに」その他にもこんな文句を言われたというのだ。
「お前が食ったせんべいの粉が部屋に散らばっていて掃除が大変だった」
「お前たちがウチに泊りに来るたびに、こっちは布団を干したりして大変だった」
「お前が封を切っただけで食べなかった菓子を片付けたせいで太った」
大野さんは「まあ、これは自分が悪いと思います」と一定の理解を示しつつ、こう振り返る。
「世話になっているのはわかっていたので、皆で集まる時の食事代とかは自分が率先して払っていたのですが、向こうからするとそれぐらいしてもらって当然、だったのかも知れません。食べたくない菓子(自分が金を出した)なら捨てればいいのに、というのは傲慢ですかね?」
「とにかく、今までいかに自分が『してやった』かを並べ立て始めたので、『ああ、向こうはこんなつもりで自分と付き合ってくださっていたのか』と心が冷えていくのを感じました」
実はその親友は、50歳に近づくにつれて「以前と違う言動が増えていた」 という。今回の件もそうした変化の一環、悪い意味での老化ではないかと大野さんは感じていた。
「ブロックして縁を切ることにした」
そんな調子で親友からの執拗な「謝罪」要求は続いた。耐えかねた大野さんは、苦渋の決断を下す。
「それからもしつこく『謝罪』を求められたのでLINEをブロックして縁を切ることにしました。20年来の苦楽を共にして来た友人だったので、だからこそ、それまでの思い出を失望と憎悪で塗り替えたくありませんでした」
相手がこちらと付き合うのがストレスだというなら、「距離を置くのが正解なのでしょう」と割り切ったように明かした。
「絶縁後、他の友人から伝え聞いたところによると、彼は『素直に謝れば許してやるのに!!』と言っていたそうです。しかし、その言動に、他の友人たちも『次は自分の番になりそう』ということで縁を切り、彼は1人になりました」
友人はこの件で、次々と友人関係を失う結果になってしまったのだ。大野さんの言葉からは、年を重ねて変わってしまった親友への、大きな失望が滲んでいた。
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