Yahoo! JAPAN

自営業やフリーランスの方向けの「老後資産形成術」【FP1級サバンナ八木さんが解説】

毎日が発見ネット

自営業やフリーランスの方向けの「老後資産形成術」【FP1級サバンナ八木さんが解説】



「ブラジルの人聞こえますか~!」のギャグでおなじみのサバンナ・八木真澄さんが、実はFP1級というお金の専門資格をお持ちなのをご存じでしたか? その八木さんが猛勉強の末に導き出した、本当に役立つ「お金のガチ情報」が本になりました。それが『FP1級取得!サバンナ八木流 お金のガチを教えます』(KADOKAWA)です。YouTubeで人気のFP・ほんださんも、難しい金融知識を分かりやすく解説してくださるので、「老後の生活資金は大丈夫だろうか?」「年金だけで暮らしていけるのか?」といった不安を解消するヒントが満載です。この1冊で、これまで敬遠しがちだったお金の話が、ぐっと身近に感じられるはずです。


※本記事はサバンナ 八木真澄、ほんださん(本多遼太朗)著の書籍『FP1級取得!サバンナ八木流 お金のガチを教えます』から一部抜粋・編集しました。


運用に慣れている人はiDeCo、慣れていない人は国民年金基金


<保険> 難易度★☆☆☆☆



個人事業主の芸人はいつ仕事がなくなるかわからない。だからこそ、老後資産の準備とは真剣に向き合わないといけません。現に僕は芸人を続けるとしたら、永遠に「膝中心の生活〜!」とか「自分ドリブル〜!」をやり続けないといけない。でもこれ、正直80歳になってもできる体力や自信はないです。

で、対策としてなにをするかというと、まずは「小規模企業共済」があります。これは個人事業主や小規模企業の経営者のための退職金制度であり、掛金が全額所得控除となります。受け取る共済金も一時金なら退職所得扱いとなり、退職所得控除が適用されます。


そのほかに、自営業やフリーランスの方が年金額を増やすための制度として、「国民年金基金」があります。これらは、会社員の厚生年金のように、年金受給額を国民年金に上乗せできるんです。

国民年金基金も掛金は全額社会保険料控除の対象になるので、その分、所得税と住民税が安くなるのもメリットです。でも、デメリットもあります。もらえる金額が確定している(インフレ対応できない)、途中で任意脱退できない、掛金の支払いは60歳到達前月まで、資産の受け取りは65歳からということなどは注意したいポイントです。

国民年金基金は、1口目は終身年金を選びます。2口目以降はいろいろなタイプが選べますが、基本的には終身年金を選びましょう。65〜80歳支給のタイプなどでは、80歳になって支給が終わったあとの生活費をどうするかを考えないといけないからです。

ほかに自営業者向けの選択肢として、加入者が投資信託などの商品を選んで運用する「確定拠出年金(iDeCo)」があります。こちらも限度額はあるものの、掛金は全額所得控除となります。国民年金基金と違って、運用成果次第で将来の受取額が増えることもあります。若い頃にハイリスク・ハイリターンで運用し、年齢を重ねるにつれて低リスク商品に切り替えていく、というスタンスで活用するのがいいと思います。

ただ、原則60歳まで受け取りができない点は注意が必要です。また、毎月拠出できる掛金の上限額はiDeCoと国民年金基金の両方を合計して月額7万5000円(※)までとなっています。
※2025年以降

まずは小規模企業共済から検討。次に、運用に慣れている人は確定拠出年金。慣れていない人は国民年金基金がおすすめです。

人生100年時代ですが、芸人の高齢化も進んでいます。昔は若手といえば20代が中心でした。でも今は若手といっても30〜40代ですよ。僕は年齢が織田信長の没年より年上になってしまった。若手と呼ばれている芸人も、ここで紹介しているような制度を活用して将来に備えるべしです。

<ほんだ先生の補足メモ>
国民年金基金や小規模企業共済、確定拠出年金はそれぞれ対象者が決まっています。まず国民年金基金は、国民年金の第1号被保険者である自営業者やフリーランスの人しか入れません。小規模企業共済は、個人事業主や小さな会社の経営者しか入れません。

そして確定拠出年金は、国民年金に入っている人がほぼ全員加入できます。そのため、サラリーマンであれば確定拠出年金一択となります。民間の個人年金保険に入るより、まずはiDeCoに加入したほうが、圧倒的に税制の点でも有利なため、検討する価値があります。


なお、NISAとiDeCoを比較する人もいるかと思います。税制ではiDeCoのほうが有利ですが、いつでも引き出せる柔軟性はNISAが勝ります。ただし、ついお金を使ってしまう人は、原則60歳まで引き出せないiDeCoのほうが、逆によいという場合もあります。

老後資金などの遠い将来に向けて確実かつおトクに資産運用するならiDeCo、なんとなく貯金しているが、引き出す可能性もあるお金はNISAというふうに、お金の置き場所を考えてみましょう。


・本記事の内容は、執筆時点の情報を元に作成しています。金融や投資に関する法律、制度の改正、各社のサービス内容の変更の可能性がありますことあらかじめご了承ください。
・投資や資産運用には一定のリスクがともないます。運用についての最終判断はご自身の責任のもとで行いますようお願いいたします。執筆者ならびに出版社は一切責任を負いかねることご了承ください。


【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 【新郎新婦初の共同作業】経営統合する第四北越銀行と群馬銀行が、新潟県に3,000万円の寄付

    にいがた経済新聞
  2. アレク、入院する父親の準備でバタバタ「壮絶な、、、検査で怖かった」

    Ameba News
  3. どんな物か想像できる? 京都土産の「清浄歓喜団」があまりにも摩訶不思議すぎた

    ロケットニュース24
  4. 【阿賀町・菱潟全海堂『全海法師御開帳』】年に一度、7月8日に開催!

    日刊にいがたWEBタウン情報
  5. 前節で9試合ぶり黒星となったジュビロ磐田、アウェーでロアッソ熊本と対戦へ ハッチンソン監督のコメント

    アットエス
  6. 『バズリズム LIVE 2025』横浜アリーナにて3DAYS開催決定 NiziU、RIP SLYME、UNISON SQUARE GARDENら第1弾ラインナップを発表

    SPICE
  7. 【SNSで話題!】特製タレが豚肉によくからむ「豚肉とレタスの旨だれ蒸し」のレシピ

    毎日が発見ネット
  8. <焼き鳥雀宿>30年以上愛され続ける焼鳥屋さんで絶品「たまひも」を味わってきた!【伏見区深草】

    デジスタイル京都
  9. 小さな女の子が『大型犬の朝ごはん担当』になった結果…思わず笑みがこぼれる『尊すぎる朝の様子』が7万再生「思いやりにあふれてる」と悶絶

    わんちゃんホンポ
  10. 北斗晶、仕事終わりすぐに孫を迎えて自宅で水遊び「 神義母です」「凄いバイタリティ」の声

    Ameba News