万博会場を見ながら「ファミリー海釣り大会」開催。サバ、コノシロ等が連続ヒット!
10月27日、大阪北港の舞洲で「ファミリー海釣り大会2024」が開催された。主催は公益財団法人日本釣振興会大阪府支部。後援は大阪釣具協同組合、協力はNPO法人大阪府釣り団体協議会、大阪府釣りインストラクター連絡機構。
このイベントは、舞洲緑地で市民の水辺利用を促進するとともに、ジュニア・シニアを対象に釣り体験教室を開催し、大阪湾の自然環境保護の大切さを学習し、さらには釣りのマナー向上を目指す事を目的に毎年秋に開催されている。
今年も小中学生の子供を含む家族限定とし、大会参加者募集を行ったところ、多くの応募があり、事前に募集は締め切られた。今回は23家族、大人43名、子供36名の合計79名が参加した。
午前7時から受付が始められ、受付を済ませた参加者は舞洲緑地C護岸の釣り解放区で釣りを行った。当日は釣果も出ている事から一般の釣り人も多く、大会参加者も釣りをする場所の確保が難しい場合もあった。大阪では釣りを楽しむ人は多いが、子供連れでも安心して釣りが出来る場所は少ない。釣りが出来る場所の拡大が望まれている。
当日の天候は晴れ。事前の予報では雨の心配もあったが、釣り日和となった。昼近くになると汗ばむほど気温も上がり、10月末とは思えない陽気となった。
参加者で釣り初心者の人には、スタッフがしっかりと釣り方を教えた。サビキ釣りで仕掛けのセットの仕方、誘い方、釣れてからの動作など、子供や大人にも丁寧に教えていった。
サバ、アジ、コノシロ、サッパ、ガシラなど好釣果。お土産もたくさん!
当日の釣果はサビキ釣りでサバ、アジ、コノシロ、サッパ等が良く釣れていた。サバやコノシロは20㎝を超えている魚も多く釣れ、竿が大きく曲がる強烈なファイトで魚が釣れた子供は大きな声を上げていた。ほか、キジハタ、サヨリ、カサゴなども釣れていた。
舞洲の対岸には来年4月から始まる大阪万博の会場となる夢洲があり、そのシンボルである大屋根リングを眺めながら、参加者は釣りを楽しんでいた。
水辺の清掃や子供を対象とした釣り教室も開催
大会の途中、スタッフにより「水辺感謝の日」清掃として、舞洲のシーサイドプロムナードの清掃も行った。参加者にもゴミ袋が配布されており、釣り場のゴミを拾ってきてもらった。
また参加した子供達を中心に、釣り教室も行われた。事前に「すきすきフィッシング」という釣りの教本が配布されており、それをもとに釣り方や危険な魚の紹介、釣りのマナー等が伝えられた。
11時からは検寸が行われ、参加者は次々と釣った魚を持ち込んだ。家族で20尾ほどサバやコノシロを釣る参加者もおり、釣りを満喫できたと思われる。家に帰ってからも、釣った魚を料理し、家族で楽しむ事が出来るのは釣りの大きな特長だ。
正午頃から表彰式と抽選会が行われた。最初に、主催者を代表して(公財)日本釣振興会の橋本支部長より下記要旨の挨拶が述べられた。
「本日は早朝より参加して頂き、有難うございます。本日は良く釣れていましたが、楽しんでもらえたでしょうか。この楽しい釣りをいつまでも残せるように、日本釣振興会では魚を増やすための稚魚放流や、水辺や水中の清掃、安全啓発など色々な活動を行っています。最近では特に全国でゴミ問題等により、釣り場が減っています。そのような事にならないよう、皆様がお手本となって、これからもルール、マナー、安全を守って釣りを楽しんで下さい」。
また、大阪府釣り団体協議会の倉田会長からも下記要旨の挨拶が述べられた。
「特に防波堤の釣り場が減っています。釣り場を拡げるよう、行政に対して働き掛けを行っておりますが、皆様にご協力をお願いする時もあるかもしれません。その際はご協力をお願いします。素晴らしい釣りを後世に残していきましょう」。
表彰式だが、今回はサバの部、アジの部、コノシロの部、他魚の部の4部門が設けられ、それぞれ1尾長寸で競われた。
最初に各部門の優勝者が発表され、トロフィーや豪華賞品が手渡された。その後、各賞の上位が発表された。最後は抽選会となり、ほとんどの参加者に賞品が当たり、盛況のうちに終了となった。
大会結果は下記の通り(敬称略、いずれも1尾長寸)。
大会結果
・サバの部 優勝:中村悠人(25.7㎝)
・アジの部 優勝:古路智之(19.2㎝)
・コノシロの部 優勝:山﨑翔大(27.5㎝)
・他魚の部 優勝:岩崎洋二(キジハタ・22.7㎝)
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