北九州・小倉の出張メシなら「酒房 武蔵」 創業70年超の名店居酒屋はおひとり様にも優しい?
北九州市小倉北区の魚町銀天街にある「酒房 武蔵」。創業は1953(昭和28)年、知る人ぞ知る名店居酒屋です。
店舗を構えるのは、新幹線も停車する小倉駅から徒歩数分の場所。地元の人はもちろん、市外から訪れる人も多いといい、店内は常に賑わっています。
軽く飲むも良し、宴会を開くも良しの使い勝手のいい居酒屋でありながら、<出張メシ>としても利用可能です。
1階はカウンター&2階はお座敷
訪問予定日の数日前に予約の電話をしたところ、「ごめんなさい。お一人の場合は予約は受け付けていないので、当日寄ってみてくださいね」と丁寧な返答。予約ができないのは残念でしたが、これは“おひとり様”の宿命ですね。仕方がありません。
ということで、平日18時半ごろに訪問。タイミングが良かったのか、たまたま数席の空きがあり、すぐに案内してくれました。
1階はL字カウンターのみで20人ほどが座れそうでした。2階は座敷になっているようで、全体では計150席ほどと比較的大型の居酒屋と言えそうです。
今回は1階カウンター席へ。コロナ禍以降の対応なのか以前からなのかは分かりませんが、カウンターには席と席の間にパーテーションがありました。
おひとり様的には周りを気にせずにいられるので、むしろありがたいかもしれません。ちなみにお隣もおひとり様でした。
席にはメニュー表と注文用紙が設置されていましたが、用紙を使わずに口頭で注文する人が多かった印象です。
ご当地食材を使用したメニューも豊富
メニューは、地元食材を使用したものからいわゆる居酒屋でよく見るものまで、非常に多様なラインナップ。そして、いずれも安価に感じました。
多数のメニューを味わいたいおひとり様には、とても嬉しい価格設定です。
関西では極上品扱いの「合馬産たけのこ」を使用した<筍のぬか漬け>
豊富なメニューの中でまず目についたのは、北九州市小倉南区の特産品である「合馬産たけのこ」を使用した<筍のぬか漬け>。“当店限定”と書かれた一品はちょうど良い浸かり具合で、たけのこの風味と柔らかくなった食感が味わえました。
福岡名物<ごまさば>は大根のつまの上に乗せられており、上からごまがかけられています。
これまでに何度か飲食店でごまさばを食べたことがありますが、こういった提供スタイルは初めて。どちらかというと、一般的な刺身の盛り付けですが、しっかりとタレの味もついていました。
鰯をぬか味噌で炊いた小倉名物<ぬか炊き>&関門の地だこを使用した<たこの酢味噌>
<鰯のじんだ煮>には「小倉名物・ぬか味噌炊き」との記載。いわゆる「ぬか炊き」ですね。濃厚ですが、ぬか炊きの中ではすっきりとしているタイプに感じられ、これもおいしかったです。
<串カツ>はなかなかのビッグサイズ。豚ロース肉と思われる、やや厚めの肉がカラッと揚げられており、満足度が高いです。
<たこの酢みそ>は関門の地だこを使用。柔らかくて、酢味噌によく合います。
<ふぐの唐揚>は小ぶりのものが3つ。ポン酢(タレ)につけて頂きます。身離れがよく、フワフワとしていました。
少し欲張りすぎましたが、色々なメニューを味わうことができました。
もちろんお酒も充実!
ドリンクメニューの写真は撮り損ねましたが、“酒房”を謳っているだけあって、アルコールメニューも充実。
日本酒は全国各地のものを取り揃えており、北九州の地酒「純米酒 天心」もありました。
心地よい雰囲気&地元食材が嬉しい
特に印象的だったのは、スタッフの皆さんの接客対応。1階にはカウンターに常時3〜4人のスタッフがおり、注文を受けたり料理を運んだりとテキパキと働いていました。
特に1階はサクッと飲む人も多いからでしょうか。無駄な動きが一切なく、心地よい時間を過ごすことができました。
今回は地物を中心としたメニューを頼みましたが、次回訪れるときはいわゆる居酒屋メニューも味わいたいと思います。
詳細は、酒房 武蔵のホームページで確認できます。
<酒房 武蔵>
■所在地/北九州市小倉北区魚町1-2-20
■営業時間/16:30〜22:00(21:45オーダストップ)
■定休日/日曜日・祝日
※2025年4月11日現在の情報です
(北九州ノコト編集部)