介護保険制度での支払い方法改善を、旧笹川西小の施設なぜ利用できない、四日市市議会の一般質問
三重県の四日市市議会は6月12日、一般質問の二日目で、無会派の今村厚美さん、市民目線の会は円形デッキに関する質問をした田中徹さんのほか水谷一未さん、小林博次さん、無会派(日本共産党)の太田紀子さん、村上暁さんの6人が質問に立った。(田中さんの質疑は別稿)
水谷さんは、介護保険制度で住宅改修、福祉用具購入などをした支払いが、四日市市ではいったん全額を自分で立て替え払いし、その後、補助を受け取る償還払いになっているため、一時的な金銭的負担や事務軽減のため、自己負担分のみを払い、残額は事業者へ直接、市から支払われる受領委任払いに変更してほしいと求めた。愛知県では多くの自治体が採用しており、県内でも桑名市などが採用しているという。
小林さんは、学校が統合された旧笹川西小学校の施設について、笹川まちづくり検討委員会が協議している方針が決まるまでの間、住民からも要望が出ている市民の交流場所やスポーツの場としての利用をできるようにすべきではないかと求めた。市側は、すでに学校ではなくなっており、その施設を使うとなると、あらためて使用料金のことや屋上防水など老朽化の改善、消防法に基づく改善などが必要になるので難しいと回答。小林さんは、それまで使っていた施設が急に深刻な老朽化をするわけもなく、市側の決断ひとつでできることではないかと考え方を変えるよう求めた。
〇障害者の避難や熱中症対策のエアコン購入助成は
今村さんは、障害を抱えた人の災害時の避難に取り組むため、緊急の避難所から社会福祉施設内に開設する福祉避難所や、国の制度化に伴い、あらかじめ高齢者、障害者、それぞれ1施設ずつ設置を決めている指定福祉避難所などの制度について説明を求めた。
太田さんは、過去にも質問した熱中症対策としてのエアコン購入への助成について市の決断を求めた。市は先進事例の自治体にアンケートをしており、この結果を見て公費負担のあり方を検討するとした。太田さんは2台目の購入にも助成している自治体など全国各地の先例を紹介し、四日市市も実施を急ぐべきだと求めた。
村上さんは多胎育児支援で策を利用しやすくするよう求めたほか、4月の市議会で請願が採択された小中学校の学校給食無償化について、早期の実施を求めた。市側は、しっかりした財政の見通しを立てる必要があり、国の実施方向はあるものの、内容がはっきりしていないため、子育ての重要な案件であることは認識しつつ、総合的な検討をしていると回答した。