私が来週から始まる「マイナ免許証」の申請をやめた理由
メールチェックをしていると、警視庁から「3月24日からマイナ免許証の運用がスタートするよ〜」的なお知らせが届いていた。そうだった。一本化するとかなんだとか。
となると財布の中のカードも1枚減るし、悪い話ではないな……と調べていった結果、「なんかメリット薄すぎだから、や〜めた！」となったので情報共有しておきたい。
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・マイナ免許証とは何か？
詳しくは警視庁の「マイナンバーカードと運転免許証の一体化について」のページをご覧いただきたいのだが、私なりに噛み砕いてマイナ免許証について説明しよう。
マイナ免許証ってのは、マイナンバーカードの中に免許情報を入れられて、もう健康保険証も免許証もマイナンバーカード1枚で事足りるよ〜、みたいな感じである。
健康保険証のマイナンバー化については非常に便利だと私は感じており、もう本当の健康保険証は家に置いてある。病院では、行くたびにマイナンバーでの受付を行っている。
財布からカードが1枚減るというのは物理的にも非常にありがたく、こんな便利なら運転免許証も……なんて、メールを確認した時は思ったりもした。
ところが！
まず大前提として、必ずしもマイナ免許証にする必要はない。そして今後、来週月曜日（3月24日）からは、3通りの運転免許の持ち方になる。簡単に説明すると、
・3通りの持ち方
①今まで通り（運転免許証のみ）
②マイナンバーに一本化
③運転免許証とマイナンバーの両刀使い
いったい何が違うのか、これまた簡単に説明すると、
・3通りの違い
①更新から何から何まで今まで通り
②マイナンバーカードが運転免許証になる。ただし、運転免許証は返却が必要
③マイナ免許証に1本化したうえで、今まで通り運転免許証も保持するパターン（※要申請）
では、マイナ免許証にするメリットとは何か？ 簡単に説明すると、
・マイナ免許証にするメリット
①運転免許証等更新の時に必要な講習（ビデオ視聴）をオンラインで受講することが可能。いつでもどこでもOK。
②引っ越し時とかの情報健康が楽（本籍・住所・氏名及び生年月日に変更が生じた場合でも、警察への届出は不要）
あの無駄ともいえるビデオ講習が事実上なくなるのは魅力的。ただ、デメリットもある。
・マイナ免許証にするデメリット
①運転免許証の免許情報（免許種別、有効期間など）を見るためには、マイナポータルにログインするか、「マイナ免許証読み取りアプリ」を利用する必要がある。
②マイナンバーカードとマイナ免許証の有効期間は異なるため注意が必要。
③海外で車を運転する際、国によっては日本の運転免許証が必要な場合がある。
④日本の運転免許証で運転できる国の場合、従来の運転免許証が必要になる。
さらに詳しくは警視庁のページを熟読してほしいのだが、私は上記の条件を見て、まず「1本化はないな」と感じた。なぜならば、運転免許証を返却しなければならないから。
私、16の時に原付免許を取った時の免許は世間知らずがゆえ試験場に返却してしまったが、その後の免許はすべてとってある。となると……
このような「時の変化」を楽しむこともできる。これができなくなるのは絶対にイヤ！ 60歳くらいまでは、顔の変化を免許証で見たいのだ。
もうひとつ、運転免許証の情報（有効期限）などを見るために、わざわざマイナポータル関係にアクセスしなければならないってのが面倒くさい。
さらに言えば、海外である。日本の免許が通用する外国に行った場合でも、マイナポータルでは通用しない。なら1本化は絶対にないよ……となったわけである。
とはいえメリットも享受したいので「マイナ免許証に1本化したうえで、今まで通り運転免許証も保持するパターン」かなと思い調べてみると、当たり前だが手続きが必要。
んで、どこで手続きできるのかな〜と調べてみると（東京の場合）、
府中試験場！ 鮫洲試験場！ 江東試験場！ 遠いって！ しかも予約がけっこう埋まってて、最短でも4月から。さらに1500円から2700円の手数料がかかると！
そこまでしてマイナ免許証にするメリットってあるのか。そこまで行って、手数料払って……とかやるくらいなら、従来通り、更新の時にあのビデオを見て……の方が楽ではないか？
そんな気にもなり、やめたやめた！ や〜めっぴ！ 今まで通りで全然いいわ！ ……となったのである。
もちろん、できたばかりの制度。今後どんどん便利に発展していくだろう。もしかしたら、マイナンバーカードの表面などに “角度によって免許情報が表示される” とか、そんなハイテク的な展開もあるかもしれない。
そうなったらマイナ免許証にするのもアリかな〜と思うけど、今回は様子見。しばらく、見送る！ 興味のある方は、警視庁のページをあらためて確認してほしい。あたためて書くが、来週月曜日の2025年3月24日から、マイナ免許証の運用スタートである。
参考リンク：警視庁「マイナンバーカードと運転免許証の一体化について」
執筆：GO羽鳥
Photo：RocketNews24