三宮・元町周辺、主要駅、公園などで『異常高温対策』の取り組みが実施されてる。「新型クールベンチ」や「熱くない舗装」も登場
近年の夏はこれまで経験したことのないような気温上昇が常態化しており、今年の夏も熱中症のリスクが高まっています。
このため、今年も人が多く集まる駅の周辺や公園などの屋外公共空間で、異常高温対策のための取り組みが強化され行われてるみたいです。
おととしから夏になると毎年登場する「サンキタ広場(旧パイ山)」の微細ミストは、市内の他の場所にも登場する予定。
「三宮中央歩道橋下(マルイ北側)」「東遊園地」「メリケンパーク BE KOBE周辺」など、今年から新たに微細ミストが設置される場所もあります。
「磯上公園」と「王子動物園」には神戸高専との共同開発による新型クールベンチ(ソーラーベンチ)が実装されるそう。電流を流すと熱を移動させる熱電素子を利用して、ベンチの座面を冷やします。
「ポートセンター街園」や「灘駅・住吉駅・甲南山手駅」の駅前広場には、熱くない舗装も。地表(被覆材)の材質の工夫によって地表面の温度を上がりにくくするもので、2023年度から整備が進められてきましたが、今年の夏は神戸大学と連携して温度等の効果計測が進められるようです。
「鷹取駅 北側駅前広場」では、道路の路盤に雨水を貯留することで表面温度を冷やすという舗装新技術の実証が行われます。
ほかにも緑陰によって日射をさえぎり過ごしやすい空間を創出するこうべ木陰プロジェクト、樹木を設置できない箇所を中心としたパラソルやターフなど日よけの設置というような取り組みも積極的に実施していくそう。
2024年夏季対策(クールスポット)
三宮・元町周辺
場所クールスポット開始時期三宮中央歩道橋下(神戸マルイ北側)NEW微細ミスト *1設置済み三宮センター街東口バス停微細ミスト設置済み三宮プラッツNEW微細ミスト設置済み
※イベント開催時のみサンキタ広場微細ミスト設置済み東遊園地花時計前微細ミスト7月26日東遊園地微細ミスト
噴水・水盤 *2・日よけ・メタセコイヤの並木(木陰)・遮熱性舗装・芝生広場設置済み磯上公園NEWクールベンチ(ソーラーベンチ) *3
ヒーリングガーデン・プロムナード(木陰・土系舗装)、芝生広場設置済み神戸国際会館前NEW木陰設置済み北野町・旧居留地周辺車道散水 *4設置済み磯上公園周辺NEW車道散水設置済みメリケンパークミストファン(海洋博物館前)
微細ミスト(BE KOBE周辺)NEW
噴水・日よけ(噴水広場)・芝生広場(木陰)
木陰ベンチ・日傘の貸出し(噴水広場)NEW設置済みポートセンター街園NEW熱くない舗装(土系舗装) *57月下旬予定詳細設置場所は調整中NEW日よけの実証7月下旬
*1 微細ミスト:人が濡れを感じにくい霧よりも細かい水滴を噴霧することで、空気を冷やします。
*2 水盤:浅く張った水が蒸発することで、気化熱効果により周囲の暑さを和らげます。
*3 クールベンチ:電流を流すと熱を移動させる熱電素子を利用して、ベンチの座面を冷やします。
*4 散水:六甲山のトンネルの湧水を散水して、車道の表面を冷やします。
*5 熱くない舗装:自然の素材や遮熱性のあるブロックは、夏場の日中に高温化するアスファルトに比べて路面が熱くなるのが抑えられ、照り返しを和らげます。
主要駅など
場所クールスポット開始時期神戸駅周辺NEW車道散水設置済み新長田駅前広場噴水設置済み新長田大正筋商店街ミストファン設置済み妙法寺駅 リファーレ北側ミスト設置済み名谷駅 買い物広場ミスト・噴水設置済み
※日よけ・噴水は須磨パティオ改修工事の影響で停止の可能性あり名谷駅 駅前広場噴水・ミスト・日よけ(パラソル)NEW
日よけ(タープ設置)設置済み垂水駅前広場噴水8月ごろ
※設備調整中のため未定学園都市駅 ユニバードームミスト設置済み西神南駅 セリオ前通路ミスト設置済み西神中央駅 プレンティ広場ミスト・水盤・日よけ設置済み灘駅南側駅前広場NEW熱くない舗装(保水性舗装+雨水貯留層)・日よけ設置済み住吉駅はにわ広場NEW熱くない舗装(土系舗装)設置済み甲南山手駅北側駅前広場NEW熱くない舗装(保水性舗装+雨水貯留層)・日よけ設置済み鷹取駅北側駅前広場NEW舗装新技術の実証設置済み
公園
場所クールスポット開始時期王子動物園クールベンチ(神戸高専製作2号機・3号機)7月下旬神戸布引ハーブ園フラワークールスポット *6設置済みしあわせの村フラワークールスポット7月27日(土)北神戸田園スポーツ公園フラワークールスポット 設置済み須磨離宮公園フラワークールスポット7月下旬総合運動公園フラワークールスポット 設置済み
*7 フラワークールスポット:各公園の特徴にあわせミストに飾花、装飾を組合せ
今夏の取り組みの重点事項
異常高温対策は、地表面付近の気温上昇を抑制し、また体感温度を低下させるため、日射の遮断、地表(被覆材)の改善、風通しの改善、空気・体の冷却が有効です。今夏は下記の取り組みについても積極的に実施していきます。
日射をさえぎる、陰をつくる
・こうべ木陰プロジェクトをすすめ、緑陰によって日射をさえぎり、過ごしやすい空間を創出します。
・樹木を配置できない箇所を中心に、公園や広場ではパラソルやターフ等の日よけを設置しています。
熱くない舗装の実証
地表(被覆材)の材質の工夫によって、地表面の温度があがりにくくなります。2023年度から芝や土等の環境に配慮した素材を使用した整備をすすめています。今夏はこれらの整備箇所で、神戸大学と連携し、温度等の効果計測をすすめます。
民間企業と連携した新たな暑さ対策技術の研究
・神戸高専との共同開発による新型クールベンチ(ソーラーベンチ)を磯上公園に実装して、製品としての冷却効果や安全性を確認します。
・道路の路盤に雨水を貯留することで表面温度を冷やす舗装新技術を実証します。
・公園以外の道路・歩行者空間での日よけの実証に、公募共同研究制度を活用して企業とともに取り組みます。*8
神戸市内では、『KOBEクールオアシス』として、薬局・コンビニ・ショッピングモール等の市内554か所が堂々と涼みに入れる協力体制もできてます。
協力店舗の情報は、KOBEクールオアシスマップで確認できるので、あわせて利用しながら気をつけて過ごしましょう。