戦争体験を次世代に引き継ぐ「未来への伝言」ピースフェア2025in千葉【千葉市中央区】
薄れゆく千葉空襲の記録や記憶を集め、地元の戦争体験者と戦後世代が力を合わせて始めた平和展も12回目。
戦争の実相を戦後世代に伝え12回
今年もステージでは、千葉空襲の犠牲者の名の読み上げ、踊りや演奏が連日行われ、会場は平和を願う約30団体の活動紹介、子どもの絵などの展示で埋められます。
「戦争体験者の参加が難しくなり、今の形の平和展は最後になる」と語る主催者。
今回は「未来への伝言」を詰め込んだ平和展になりそうです。
国も時空も超える貴重な交流の場に
初登場する『平和絵本』は、絵本作家の田島征三・浜田桂子さんらが中国・韓国の絵本作家を誘い12人で膝を突き合わせて制作した絵本。
立場や歴史の違いで厳しい批判も出る中で理解を深め、11冊の本が3カ国で共同出版されるまで約11年。
日本では1冊が別の出版社から出るなど、完成までの過程をたどると国を超える大変さ、大切さが伝わってきます。
戦後70年に時を超えた若者同士の手紙交流が話題を呼んだ『若者から若者への手紙1945←2015』を出版してから10年。
新たに、若者に手紙を書くことを呼びかける「戦後80年手紙プロジェクト」も登場します。
10代20代で被害者、加害者となり戦時下の生活を送った壮絶な体験の証言と、それに呼応した若者の真摯な手紙、「戦争の記憶」を継承する人々の活動を紹介します。
若者によるトークイベントや、中国で犯した罪を許された元兵士が帰国時に渡され広めた「撫順(ぶじゅん)の朝顔の種」も配布予定です。
ピース フェア 2025 in 千葉
開催期間/6月18日(水)~22日(日)
午前10時~午後5時30分(22日は午後5時終了)
会場/きぼーる1階アトリウム
住所/千葉県千葉市中央区中央4-5-1
料金/※入場無料
「戦後80年手紙プロジェクト」参加要項も紹介中
特設サイト/https://www7b.biglobe.ne.jp/~sensotaiken/