【河津町・iZoo】カメやヘビを見て触って! お腹が空いたら「焼きワニ丼」
貴重な“は虫類”が観察できる動物園「iZoo(イズー)」。園内にはカメが放し飼いにされていたり、実際に触れたりできる場所もあります。は虫類が好きな人はもちろん、特に興味がなかった人でさえ楽しめること間違いなしです。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへiZooではどんな子たちに会える?
「体感型動物園 iZoo」には、日本ではおなじみの種類から海外にしか生息していない珍しい種類、絶滅危惧種に指定されている種類まで、さまざまなは虫類に出会えます。
なかには、実際に触ったり手に持ったりできる子もいます。
【入園料】
■大人(中学生以上):一般 2500円、年間パスポート 6500円
■小人(小学生):一般 1500円、年間パスポート 2500円
■幼児(未就学児):無料
正面の入り口から入ってすぐ驚くのは、いきなりキューバイワイグアナ(オオイワイグアナ)の大群がお出迎えしてくれること。
想像以上に数が多く、わちゃわちゃで元気いっぱいでした。
奥に進むと、たくさんのカメレオンの仲間やカメの仲間たちが観察でき、みんないきいきとした姿を見せてくれました。
iZooのなかでも目玉の一匹である「ミミナシオオトカゲ」。
世界一珍しいトカゲだそうで、発見された個体数が非常に少なく、その生態のほとんどが解明されていないとのこと。
生きた状態での展示はiZooが世界初だそうです。この先どんな秘密が明らかになるのか楽しみですね。
覚悟はいい? 怖いけど見たくなるヘビ・ワニたち
は虫類といえばヘビです。iZooでは国内外の珍しいヘビたちを間近で観察できます。
通常はじっとしていることが多いですが、運がよければ、活発に動き回っているところが見られるかもしれません。
ヘビを食べることから、ヘビのなかでも最強と恐れられている「キングコブラ」も観察できます。
体の太さや長さから、力強いオーラが感じられました。
イリエワニは、は虫類のなかでも最大を誇り、遠くからでもその迫力や威厳が伝わってきました。iZooのイリエワニは、全長5m以上もあるそうです。
は虫類たちと触れ合ってみよう!
園内の一部では、放し飼いのゾウガメたちと触れ合うことができます。
通路にはカメたちが歩きやすいよう、土が敷き詰められており、その上をのっそのっそと歩いています。展示に夢中になっていたら、足元でカメが「あそぼ~」と誘ってくれることがありますよ。
また館内にはふれあいコーナーがあり、無料でトカゲ・ヘビ・ワニ・ヤモリを実際に手の上に乗せたり、なでたりできます。
実際に、ヒョウモントカゲモドキを手の上に乗せてみました。
はじめはおとなしかったですが、シャイなのか撮影した途端、隠れる場所を探すように手の上をウロウロしはじめました。
ヘビのふれあいにも挑戦。ヘビは全身のほとんどが筋肉でできているため、手の上に乗せた瞬間、ずっしりとした重みと力強さを感じました。
ちなみに、ヘビは人間になつくことがあるかどうか、スタッフの佐藤聡哉さんに聞いてみました。
iZoo・佐藤聡哉さん:
ヘビが人間に慣れることはあっても、なつきにくいですね。というのもヘビは基本目が悪いです。一部のヘビは、ピット器官と呼ばれる熱を感知する場所が発達しているため、人間がエサをあげるときに「エサが来た!」と感じるくらいだと思います。
触れ合える動物の種類は入れ替わるので、何度でも足を運びたいですね。
屋外ではゾウガメ・イグアナに会える
屋外にはゾウガメ牧場があり、大きな甲羅を持ったゾウガメたちが自由に過ごしています。
有料ですが、ゾウガメに乗って記念撮影(1枚1000円)もできますよ。
iZooは、絶滅危惧種であるガラパゴスゾウガメを飼育している、国内でも数少ない施設です。
繁殖のためにお嫁さんを連れてこようと、現在エクアドル共和国と交渉中なのだそうです。
偶然にも、アルダブラゾウガメの求愛行動が見られました。
オスがメスの背中の上に乗って、鳴き声を上げてアピールします。
成功すればメスが後ろ足を立てるそうなのですが、スタッフの方いわく「失敗ですね」。
屋外ではゾウガメのほかにも、イグアナやワニの仲間たちが観察できます。
ほとんどの動物たちが、見える位置でじっとしてくれていたため、撮影・観察がはかどりました。
どのカメが速い? カメレースで1位を予想
iZooの目玉イベントのひとつが「カメレース」です。テレビなどで何度も取り上げられているスタッフ・渥美良さんの軽快な実況も見どころの一つです。
10匹のクサガメ・ミナミイシガメたちが、スタートからゴールまで障害物をよけながら頑張って走り切ります。
どの子が一番初めにゴールするのか予想し、見事当たればオリジナルグッズがもらえます。だれでも無料で参加できます。
スタート前のカメたちのテンションや甲羅のツヤなどから、1位になりそうなカメを予想。
決めたら、カメが背負っている番号と同じ札を受け取りましょう。
お客さんはコースの周りに集まって、自身が予想したカメたちへ声援を送りつつ見守ります。
ちなみに筆者は、スタート前に早く走りたくてうずうずしていた9番(水色)のカメを1位予想。
カメレース、始まるまでは、終わりは来るのかしら?と思っていました。しかし、カメは意外にも足が速くてびっくり。
そしてなんと予想が当たり、9番のカメが1番に!
予想が当たった人には、iZooのオリジナルポストカードがもらえます。最高のお土産ですね。
■カメレースの開始時間 ※無料
平日11:00~、14:00~
土日祝11:00~、13:00~、15:00~
最後はiZooならではのランチを堪能
iZooには土産物店とレストランがあり、歩き回ってお腹が空いたらランチが食べられます。
今回は、ワニのお肉で作った「焼きワニ丼(1500円)」を注文。
見た目と食感は鶏の胸肉に似ており、脂身がないため非常に食べやすくおいしかったです。
お店の方いわく「ワニのお肉は高タンパクでヘルシーなので、ダイエットにおすすめ」とのこと。ワニ肉の「クロコダイルカレー(1500円)」もあります。
普通のひき肉の「ミートソーススパゲティー(900円)」などもあり、軽く食べたい人や小さな子供連れの方も楽しめます。
は虫類のとりこになる場所「iZoo」
iZooは、国内最大級のは虫類に特化した動物園です。触れ合ったり、かわいらしい表情が垣間見えたり。は虫類の魅力がたくさん詰まっていました。
またiZooは、動物園としてだけではなく「絶滅危惧種を繁殖・存続させるための場所」として、世界的にも非常に大切な場所です。
楽しみながらは虫類を見て学び、よりは虫類を好きになりましょう。
■施設名 体感型動物園 iZoo
■住所 静岡県河津町浜406-2
■営業時間 9:00~17:00(最終入園16:30)
■定休 年中無休
■問合せ 0558-34-0003