ゴールドウインが70億円を上限に自己株式を取得へ 中間期決算は登山や野外フェスなどの需要を取り込み好調を維持
ゴールドウインは11月7日、2025年3月期の中間期決算を発表した。売上高は533億6700万円(前年同期比4.4%増)、営業利益は52億1400万円(同14.1%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は78億6500万円(同7.4%増)だった。同期間として、売上高、経常利益、当期利益が過去最高を更新した。
主力の「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」が、登山需要の回復に加えて、夏に開催された野外フェスやスポーツなどでの需要を取り込み、好業績を牽引した。中国人観光客も急増しており、直営店における同期間でのインバウンド売上比率は23.9%に上昇した。
また、健康志向やアクティブなライフスタイルの普及を背景に、ランニングアイテムの売り上げも前年同期比で伸長した。ダウンジャケットなどのオンラインでの予約受注も好調で、秋冬商材を夏場に取り込むことに成功、Eコマース売上の拡大に寄与した。
ゴールドウインは11月7日に取締役会を開催し、70億円を上限に自己株式を取得することを決定した。取得期間は2024年11月8日から2025年3月31日までとし、自己株式を除く発行済株式総数に対する割合は1.52%。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を果たすためとしている。
2025年3月期の連結業績予想は、売上高は1332億円(前年比5.0%増)、営業利益は181億円(同24.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は210億円(同13.5%減)としている。