アルツハイマーに理解を 各自治体が多彩な啓発
毎年9月の世界アルツハイマー月間にちなみ、厚木市や愛川町ではさまざまな啓発事業を行っている。
厚木市では、「あつぎオレンジフェスタ」と題して様々な企画を実施。市内各所に啓発ブースを設置している。
アミューあつぎ6階の市民交流プラザでは、39歳で認知症になった人のメッセージを紹介。パートナーから「あなたが忘れても私が覚えているから」と言葉を掛けられたことで、一緒に楽しい思い出を残そうという決意がつづられている。
ほかにも、認知症の人と家族を支えるため、県が認知症の頭文字となる「N」をモチーフに作成したマークの紹介や、認知症の主な症状などをパネルで展示。市内の小学校で認知症に対する理解を深める授業を実施した際、認知症の人の気持ちについてや、店・施設などはどのような工夫をすればいいかを考えた児童による手書きのコメントも並ぶ。23日まで。
愛川町役場1階にも世界アルツハイマー月間に合わせたブースが用意された。認知症に対し、早期発見・早期対応を目指す「認知症初期集中支援チーム」や、徘徊のある高齢者などを自宅で介護する人に配布している見守りシール、認知症予防カフェなど、町が進めている取り組みを紹介。関連資料なども配布している。