やっちゃった!「ティッシュや紙くず」を一緒に洗濯してしまった後の“正しい対処方法”
ティッシュや紙くずなどと一緒に洗濯機を回してしまった後は、どのような対処をすればよいか知っていますか? 正しい対処方法を行わないと、洗濯機のつまりを引き起こしてしまうこともあるんだそう。今回は、洗濯機クリーニング専門店のプロに「ティッシュや紙くずを一緒に洗濯したときの正しい対処方法」を教えていただきます。
教えてくれたのは……東海エネテック株式会社
洗濯機掃除に特化した洗濯機のまじんを運営する東海エネテック株式会社。洗濯機の分解洗浄を専門とし、プロならではの技術で各ご家庭の洗濯機を徹底的にクリーニング。無料分解診断サービスも行い要望に沿ったプランを提供している。
衣類にからみつくのはなぜ?
ティッシュや紙くず、オムツを洗濯してしまった際の対処方法は、基本的に同じです。
トイレットペーパーの原料は繊維の短い木材(広葉樹)で、水に溶けやすい性質を持っていますが、ティッシュや紙くずの原料は、比較的繊維の長い木材(針葉樹)のため、水に溶けにくい性質になります。そのためティッシュや紙くずを入れてしまうと、溶けずに衣類と絡み合ってしまうんです。紙おむつは吸水ポリマー(水を吸い込む性質を持つ粒状)が含まれているため、洗濯機を回すことで、ゼリー状のポリマーが破れて衣類と絡み合ってしまいます。
ティッシュ・紙くず・オムツの対処方法
必要なもの
・柔軟剤
・粘着ローラー(ガムテープでも代用可)
・ぞうきん(キッチンペーパーでも代用可)
・ゴミ取りネット
手順1.紙くずを振り落とす
洗濯機から洗濯物を全て取り出し、庭や浴室で付着した紙くずやポリマーを振り落とします。振り落とせない紙くずは、粘着ローラーなどで取り除き、ポリマーはぞうきんやキッチンペーパーで取り除くのがよいです。
手順2.洗濯機の中にある紙くずを取り除く
空になった洗濯機の中には、紙くずやポリマーが残っている場合が多いです。ぞうきんやキッチンペーパーを使用して、取り除いていきます。特に紙おむつのポリマーは、この段階で十分に取り除いてください。
手順3.つけ置きをする
洗濯物を洗濯機の中に入れ、つけ置きコースを選択し、水をためます。つけ置き時間は15分程度でOK。つけ置きコースがない場合は、洗濯槽に水をはります。
手順4.柔軟剤を直接入れる
洗濯槽に水がたまった後に、柔軟剤(規定の量)を洗濯槽の中へ直接入れます。柔軟剤は、静電気を防止する効果があります。柔軟剤を投入することで、こびりついたティッシュや紙くず、ポリマーがはがれやすくなります。
注意事項:洗濯槽に水が入った状態で柔軟剤を入れないと、衣類へダメージがある場合がありますので注意してください。
手順5.浮いた紙くずを取り除く
つけ置き中に紙くずが浮いてきたら、ゴミ取りネットなどで紙くずをすくい取ります。排水時に多量の紙くずやポリマーが排水口へ流れてしまうと、つまりを引き起こしてしまうため、できるだけ取り除ける紙くずは除去しましょう。
手順6.洗濯機を回す
つけ置き後はすすぎを1回、脱水1分の設定で、洗濯機を回します。洗剤は使用せず、柔軟剤を入れる際も少量にしましょう。
手順7.乾燥させる
脱水が終わったら乾燥機を使用すると、細かな紙くずも取り除けます。乾燥機がない場合は、洗濯物を振りほどいてから干します。
手順8.再度紙くずを振り落とす
乾燥した洗濯物に小さな紙くずがある場合は再度、振り落としたり、粘着ローラーなどで取り除いたりします。糸くずフィルターなどにゴミがたまっている場合は、こちらのケアも行いましょう。
正しい手順でお手入れしよう
ティッシュや紙くず、オムツを洗濯してしまっても、正しい対処手順でお手入れをすれば問題はありません。今回の記事を参考に、もし一緒に洗濯してしまったときは、落ち着いて対応をしてくださいね。
※掃除前に掃除対象物の素材を確認、また説明書等にて当記事の方法(使うグッズや洗剤など)で問題ないか事前にご確認ください。
※こちらの記事は元画像の提供者さまより許可を得て作成しています。
ayako/ライター