「幸福度が高い人」が実践している3つの“心のデトックス方法”
毎日忙しく過ごしていて、ふと訪れるザワザワ感。ネガティブな気持ちに引っ張られてしまうことはありませんか? そんなときこそ、“心のデトックス”を取り入れることで心が軽くなり、穏やかに過ごせるのだそうです。心理学や脳科学に詳しいマインドトレーナー田中よしこさんに「幸福度が高い人が実践している、心のデトックス方法」を教えていただきました。
教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん
株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。『モヤモヤしない考え方』(ワニブックス)/最新刊『私は私を幸せにできる』(KADOKAWA)がある。
幸福度が高い人が実践している3 つの「心のデトックス方法」
最近「なんだか心がモヤモヤする」「もっと毎日を心穏やかに過ごしたい」と感じることはありませんか?
そんなときに試してみていただきたいのが、「心のデトックス」です。幸福度が高い人たちは、体に溜まった老廃物を排出するのと同じように、意識的にネガティブな感情や思考を手放す習慣を取り入れています。
今回は、幸福度が高い人が実践している、いつもご機嫌でいられる秘訣をご紹介します。
1. 感情の「書き出し」で思考をクリアに
「なんだか不安」「イライラする」「悲しい」そんなときには、まずその感情を紙に書き出してみましょう。ノートとペンを用意し、心に浮かんだことすべてを思いつくままに書いていきます。内容のよし悪しは判断せず、誰にも見せないつもりで、心の中を“丸裸”にするようにさらけ出してみてください。数分後には頭の中が整理され、心が落ち着いていることに気づくはずです。感情を言語化することで、脳がその感情を客観的に捉えやすくなるとされています。
ネガティブな感情を外に出すとストレスが軽減され、精神的な健康にも良い影響を与えることが科学的にも証明されています。心の中を文字にすることで思考のループから抜け出し、問題解決の糸口が見つかることもありますよ。
2. 「デジタルデトックス」で情報の洪水から心を守る
スマートフォンやパソコンから常に流れてくる膨大な情報は、知らず知らずのうちに私たちの心を疲れさせることがあります。週に一度、あるいは毎日数時間でも構いません。SNSやニュースサイトから意識的に離れてみましょう。その代わりに、自然の中で過ごす、読書を楽しむ、好きな音楽を聴くといった、自分の心が本当に喜ぶことに時間を使ってみてください。
私たちの脳は常に情報処理を行っており、過剰な情報にさらされると疲弊してしまいます。情報過多はストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を促し、不安感や集中力の低下につながることも。デジタルデトックスは、脳を休ませ、本来の機能を取り戻すために非常に有効な方法です。心が穏やかになると、情報に振り回されることなく、本当に大切なことに意識を向けられるようになります。
3. 「小さな親切」で心の循環を促す
誰かのために何かをすることは、自分の心も満たす行動でもあります。実は、これこそが、幸福度が高い人が無意識のうちに実践している最高の心のデトックス方法です。困っている人に手を貸す、電車で席を譲る、家族のために美味しい食事を作る、友人に心温まるメッセージを送るなど、日常の中でできる“小さな親切”を意識的に行ってみましょう。見返りを求めず、純粋に相手の笑顔のために行動することがポイントです。
人に親切にすることで、脳内ではオキシトシンやドーパミンといった幸福感をもたらすホルモンが分泌されます。他者のためになる行動が自己の幸福度を高めることが、心理学でも分かっています。「誰かの役に立てた」という感覚は自己肯定感を高め、心をより充実させることにつながるのです。
さっそく今日から心のデトックスを始めよう
いかがでしたか? どれも案外簡単に取り入れられることばかりだと思いませんか? 中でも、3番目は特におすすめです。これらの心のデトックス術を今日から実践して、あなたの毎日を心軽くしながら、さらに輝かせてあげましょう。
shukana/webライター