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「浅場攻略の決め手は3本バリ!」鳥羽湾タイラバで50cm超えマダイ登場【三重】

TSURINEWS

鳥羽湾で釣れたマダイ(提供:週刊つりニュース中部版)

秋本番を迎えた三重県・鳥羽湾では、タイラバシーズンがスタート。小浜の遊漁船「丸安丸」から出船し、浅場のポイントを中心にマダイを狙うと、開始早々からアタリが連発。30cm級の「ヤキ」サイズに加え、50cmオーバーの良型も次々ヒットし、船中は終始にぎやかな展開となった。複雑な潮流が育む“速潮のマダイ”は引き味も抜群。これから冬にかけて大型の期待も高まる鳥羽湾のタイラバシーズンが、好スタートを切った。

鳥羽湾でタイラバ釣行

大小さまざまな島が点在する三重県・鳥羽湾。起伏に富んでいるが、総じて浅場が多くこの時期はマダイや青物、ヒラメ、シーバスなどさまざまなターゲットが狙える。

点在する島の影響で、潮流は速く複雑だ。だが、この速い潮にもまれて育った鳥羽湾のマダイは抜群にうまい。個人的には明石のタイよりうまいのでは…と思っている。

そんな鳥羽湾にアングラーを案内しているのが小浜から出船している丸安丸だ。6月~9月は松阪市松名瀬を拠点にキス釣りメインで出船しており、10月~5月(年によって変動あり)はタイラバをメインに出船している。

今年も9月いっぱいでキス釣りを終了し、10月からタイラバが開幕。開幕戦から好釣果が出ており、今年も期待十分のようだ。

釣行開始

釣行したのは10月10日。悪天候やらで、この日が今季2回目のタイラバ出船とのことだ。小浜に集まったのは、4人のアングラー。大阪から参戦の松本さん、宮本さん前から3人並んで着座。もう1人はトモに入って準備を始めた。

丸安丸の小濱船長によれば、「今は20mより深いとこは食わん」とのこと。そう、このエリアは深くても水深40mまで。10m台後半のポイントなんてザラなのだ。

急潮にもまれた鳥羽湾の美形マダイ(提供:週刊つりニュース中部版・谷川智)

開幕直後にヒット

出船してわずか5分でエンジン音がスローになり、「やって~」という船長の声でタイラバを投入。水深は18mほどだ。適度に風が吹き、ドテラ流しにした船はいい感じで流れてくれる。

開始早々ミヨシの松本さんから、「アタりました!」との声。ハリには乗らなかったようだがマダイはいる!そう思っていると、「今度は乗った!」と松本さんの声。激しくロッドがたたかれている。

ダイレクトな引きに思わず腰が浮く(提供:週刊つりニュース中部版・谷川智)

浅場で味わう強烈な引き

ここ鳥羽湾では浅場ゆえに、マダイの引きや首振りがダイレクトに伝わるため、サイズ以上の手応えを味わえるのだ。

上がってきたのは、30cmに少し足りないぐらいの、「ヤキ」と呼ばれるサイズのマダイ。その言葉通り塩焼きにはぴったりのサイズだ。

こんな「ヤキ」サイズが多い(提供:週刊つりニュース中部版・谷川智)

タックル

ここでこのエリアで使用するタックルを紹介しておこう。ロッドは日本海や伊勢湾で使うものと同じだが、使うシンカーが軽いのでやや軟調子のものが使いやすい。リールはタイラバ専用ベイトリール。カウンターはなくても問題ない。

ラインはPEライン0.6号、リーダーはフロロカーボンライン3~4号を3~4mといったところだ。シンカーは、このエリアも他海域と同じくタングステンを使う人が多いが、マストではないと思う。

水深が深いほどタングステンの感度や操作性で有利になるが、何せ20mを切るポイントも多い鳥羽湾、そこまでタングステン有利というわけでもない。メインに使う重さは60~80gで下は45g、上は120gまであればほぼカバーできる。

シンカーは60g、ネクタイはプロスペック極(提供:週刊つりニュース中部版・谷川智)

バラシ対策のフックシステム

ネクタイ及びフックだが、このエリアでよく使われているのが剣屋のサンリキプロスペックシリーズ。ネクタイ1本の一見シンプルなフックユニットだが、なぜかこのネクタイにヒットが集中することがある。

理由は分からないが、波動が違うのかカラーが特別仕様なのか…。もちろん他社のネクタイでも十分釣れるが、明確に差が出る日があるのは間違いのない事実だ。

プロスペック極ネクタイ(提供:週刊つりニュース中部版・谷川智)

3本バリでバラシ対策

この海域で過去に悩まされてきたのが、バラシの多さ。特に秋は30cm前後の「ヤキ」が多いせいか、ショートバイトやバラシがとにかく多い。バイトの半分もキャッチできたら御の字…といったところだった。

そこで今回は3本バリに挑戦。ダイワ接続パーツβのリングとキャップに、がまかつファインマスターSで3本バリを作ってセット。それにサンリキプロスペック極のネクタイを付けたものだ。

3本バリでフッキング率アップもそうだが、ネクタイが左右均等に垂れることによって、フックとうまく同調してくれるだろうと思ってのことだ。

フックはがまかつファインマスターSとSS(提供:週刊つりニュース中部版・谷川智)

アタリ途切れずトリプルヒットも

さて実釣の方だが、松本さんのファーストヒットから船中でアタリ連発。私にもガンガンアタリが出るが、相も変わらずバラシの連発。そこで移動時に前述のフックシステムに替えると、一気に状況が改善した。

それまでのキャッチ率が約2割、交換後は約6割にまでアップしたのだ。それでも3連続バラシをやらかしたりしたのだが…。船中でも常に誰かがサオを曲げている状態で、3人同時ヒットなんて場面もあった。

船中ファーストヒットの松本さん(提供:週刊つりニュース中部版・谷川智)

船中では良型マダイも

私個人的には十分な釣果なのだが、トモでは50cmオーバーが上がっていたし、私の隣の宮本さんは50cmオーバー2匹に40cmオーバー2匹含む余裕の2ケタ釣果。ミヨシの松本さんは40cmクラスの他に、良型のヒラメまで。

松本さんうれしゲストの良型ヒラメ(提供:週刊つりニュース中部版・谷川智)

最終釣果

一方私は釣果の大半が「ヤキ」で、刺し身にできそうな40cmクラスは1匹だけ…。

私がバラした中には一気に10mラインを引き出していったヤツもいたので、きっと良型もいたに違いない。船中釣果は50匹。リリースも入れると60匹近かったのではないだろうか。

癒やしのカサゴでひと息(提供:週刊つりニュース中部版・谷川智)

改良重ねて次戦へ

最後にフックシステムについてだが、今回はたまたまうまくいったが、決してコレが正解というわけではなさそう。まだまだ改良点はあるはず。そうなれば、よりキャッチ率が上がるはずだ。

来年5月まで続く鳥羽湾のタイラバ、年明けからは大ダイも射程圏内に入る。ぜひ奥深き鳥羽湾のタイラバにチャレンジしてみてほしい。

宮本さん50cmオーバー(提供:週刊つりニュース中部版・谷川智)

<週刊つりニュース中部版・谷川智/TSURINEWS編>

 この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年10月24日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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