<義姉「実家を返して」?>突然、職務中の事故死。残された家族は不幸のドン底…救いの手は【まんが】
私(ユイ)は、夫のヒロトと2人の子どもたち(マイ・リュウ)の4人暮らしです。共働きのため、夫とは家事育児を分担。子どもたちは保育園に通っています。わが家から車で30分ほどの距離に義実家があります。夫の姉・ミホさんは最近結婚したばかり。子どもはまだいませんが、ウチの子たちをわが子のように可愛がってくれますし、義両親もとても優しくていい人たちです。温かい人たちに囲まれて私は幸せに暮らしていました。
私の実家は遠方にあり、さらに兄夫婦が両親と同居をしているので、あまり頼ることができません。一方で義実家はわが家から車で30分ほどの距離にあります。優しくしてもらっている分、私も精一杯お返しするようにしていました。
優しい夫と家事育児を協力し合い、義両親と穏やかに笑い合い、義姉はいつも子どもたちと一緒に遊んでくれて……。子どもたちを連れて保育園へ向かう夫の背中を見送りながら、私はそんな日々がずっと続くと思っていました。しかし……。
平和で穏やかな暮らしが、これからもずっと続いていく……。そう思っていました。しかし人生はそう甘くはなかったのです。夫の突然の他界により、私はひとりで2人の子どもの人生を背負うことになりました。そんななかでの義両親からの同居の提案は、本当にありがたかったのです。 本来であればじっくり考える時間が必要なのかもしれませんが、私はその日のうちに決断を下しました。それくらい私は精神的にも追い込まれており、義両親が差し伸べてくれた手を藁にもすがる思いで握ったのです。
同居⇒将来への不安は?「老後の面倒は私に任せて!」決意
義両親は生活こそ質素ですが、いくつか土地を持っていました。義父は自宅以外の資産をすべて義姉に渡すと言ったのです。そのうえで私のことを養子に迎え、この家で子どもたちと一緒に暮らそうと思っていると告げました。
私の言葉を義姉は穏やかに受け止め、静かにうなずいてくれました。そして私の決意に応えるように言ったのです。「その代わり! 私、めっちゃ遊びに来るからね!」私たちの同居を承諾した義姉は、いつもどおりの優しい笑顔でした。
義姉にとっては、思ってもみない出来事だったかもしれません。弟が亡くなったあとに、まさか自分の実家でその妻が子どもたちと暮らしはじめるだなんて……。 でも義姉もきっと、ショックを受けている義両親の状態や、老後のことを心配していたのでしょう。私が義両親の養子となって一緒に暮らすことを許してくれました。 たとえ私が住んでも、義実家が義姉の実家であることは変わりありません。今まで以上に義姉を良く知り、仲良く過ごしていければいいな……そんなふうに思ったのでした。